「VAIO TYPE P」 で MacOSの夢を見るメモ

VAIO-Type-P-01.jpg
VAIO TYPE P」はネットブック全盛時に、今でも通用する高解像度液晶とポケットに入る!?小型筐体で大ヒットしたモバイルPCです。当時のSONYの勢いは凄かったですね。まさかSONYVAIOブランドがなくなるとは思いもしませんでした。
VAIO-Type-P-02.jpg
CPUが貧弱なAtomだったので、何をするにしても重かったですが(これまた2015〜2016年にはAtomがi3に迫るくらい高性能になるとは・・・)デザインの良さと絶妙なサイズ感から、持ち歩くのが楽しい端末でした。 「ASUS T90Chi」のレビュー記事を書いたときに久しぶりに引っ張り出してきたのですが、手に取ってみるとやはり良い端末ですねぇ・・・。
VAIO-Type-P-08.jpg
ちなみに、持っているWindowsノートPCには、タブレット以外のほぼ全ての端末にMacOSをデュアルOSとしてインストールして運用する夢を見ております。最近では膨大な数になって、どうやって作業したのか分からなくなってきたので、メモ代わりにここに残そうと思いました。 掲示板での情報や、国内外のブログから寄せ集めた情報をテキストとして保存していたのですが、何通りも保存していたために分かり難いので、時間のあるときに少しづつ形成していきます。 (写真等も後で追加していきます。手に入らないファイルがあれば承諾を得られればアップロードします) [後ほど下記の記事の検証と、もう少し詳しく記載しますので、少々お待ちください]

必要なもの

ハードウェア・DVD等 ・VAIO Type P ・intel MacUSBメモリ(16GB以上)、もしくは外付けHDD ・Mac OS X Snow Leopard ソフトウェア ・EasyBCD ・・・Windowsブートローダをいじるため ・Chameleon-2.0-RC5-r1083.pkg ・・・MacOSブートローダvaiop20091014.tar.bz2 ・・・VAIO Type P用のドライバ関係。0910で代替 ・Kext Helper b7 ・・・各ブログではこっちを勧めているが、個人的にはKext Wizardが好き ・AppleSMBIOSEFI_28Air.zip ・・・”このMacについて”でクラッシュしないように ・SNC0928.tar.gz ・・・輝度調整のために必要 *すでにネット上では手に入りにくくなってきております・・・

準備

バックアップ等はせず、クリーンインストールをする場合の手順になります。 (パックアップを希望の場合はEASEUS Todo Backupなどを使ってください) intel Macに入っているディスクユーティリティのパーティションから、USBメモリをフォーマット。その際、1パーティションMacOS拡張(ジャーナリング)、オプションでGUIDパーティションテーブルを選択。 ディスクユーティリティの復元にてDVDからUSBメモリにインストールディスクをコピーする。 ソースには「Mac OS X Install DVD」、復元先にはUSBメモリを指定して復元ボタンを押す。 Chameleon-2.0-RC5-r1083.pkgを起動してインストール先にUSBメモリを指定してインストール。 (各ブログではChameleon-2.0-RC3-r658-bin.tar.gzを手動で入れているが、上記の方法でもできたと思う) これでUSBメモリが起動兼インストールディスクになるはず。 vaiop20090910.tar.bz2やSNC0928.tar.gzとを適当なフォルダに解凍してKext Helper b7(もしくはKext Wizard)とChameleon-2.0-RC5-r1083.pkgも一緒に入れておく。さらに、これを先ほどのUSBメモリにコピーしておく。

手順

USBメモリから起動すると、MacOSのインストール画面になるので、VAIO TYPE PのSSDもしくはHDDをフォーマットしてインストールする。この手順はMacOSクリーンインストールと一緒なので、特に迷わないと思う。 Windowsとのデュアルブートにする場合は、フォーマットの際にパーティションを2つに分けて、先頭にMacOS、後ろにWindowsが来るようにする(Windowsは2〜4番目のパーティション以内にないと起動できないので注意)。念のためWindows領域のフォーマットはFAT32で行う。 容量節約のため、カスタマイズにてプリンタサポートのチェックを解除し、言語環境は日本語のみにする。 初回起動もUSBから起動して、SSDもしくはHDDを指定して行う。セットアップが完了してデスクトップが表示されたら、USBに入れた Chameleon-2.0-RC5-r1083.pkg を起動して、今度はSSDもしくはHDDを指定してインストールする。 次にKext Helper b7(もしくはKext Wizard)を使って、下記のvaiop20090910.tar.bz2やSNC0928.tar.gzに入っていたKextをインストールする。 vaiop20091014の /System/Library/Extensions/ にある ・GMA500BacklightDisplay.kext ・VoodooHDA.kext ・AppleSMBIOSEFI.kext *初回起動ではUSBを認識しない場合もあるので、その時はUSBからインストールディスクを起動して、ターミナルを使って必要なファイルをUSBからSSD等にコピーする。 仕上げに下記を実行。 sudo -s rm -r /System/Library/Extensions/AppleHDA.kext sh /Extra/extra.sh これで、次回からはSSDもしくはHDDから起動できる。 カーネルパニックが出たり、うまく起動できない場合のために、下記に各掲示板やブログに載っていた方法を記載します。 こちらの方法ではChameleon-2.0-RC4-r684-bin.tar.gzを使って手動でブートローダーを入れます。 まず、起動ようにUSBメモリを作る段階まで戻ります。 Chameleon-2.0-RC4-r684-bin.tar、vaiop20091014.tar.bz2を解凍しておきます。 ターミナルを起動して、dfコマンドにてSnow Leopardをコピーしたボリューム(Volumes/[C])とファイルシステム(/dev/disk[A]s[B])を確認しておきます。 次にターミナルから次のコマンドを実行。 cd (Chameleon-2.0-RC4-r684-binの解凍ディレクトリ)/i386 sudo -s パスワードを求められたらルートのパスワードを入力 fdisk -f boot0 -u -y /dev/rdisk[A] dd if=boot1h of=/dev/rdisk[A]s[B] cp boot /Volumes/[C]/ cd (vaiop20091014の解凍ディレクトリ)/ cp DSDT.aml /Volumes/[C]/ cp -r Extra /Volumes/[C]/ これで、起動&インストール用のUSBメモリが作られる。 次に、このUSBメモリから起動して通常通りMacOSをインストールする。 再度USBメモリから起動するが、ブート画面では先ほどOSをインストールしたSSDもしくはHDDを指定。 *USBメモリを認識しない場合は、上に書いている方法と同じやり方で、USBからインストールディスクを起動して、ターミナルを使って必要なファイルをUSBからSSD等にコピーする。 USBメモリに起動に必要な Chameleon と各種ファイルをインストールする。 インストールするのは「/」に対して行う。 cd (Chameleon-2.0-RC4-r684-binの解凍ディレクトリ)/i386 sudo -s パスワードを求められたらルートのパスワードを入力 fdisk -f boot0 -u -y /dev/rdisk[A] dd if=boot1h of=/dev/rdisk[A]s[B] cp boot / cd (vaiop20091014の解凍ディレクトリ)/ cp DSDT.aml / cp -r Extra / 次にKext Helper b7(もしくはKext Wizard)を使って、下記のvaiop20090910.tar.bz2やSNC0928.tar.gzに入っていたKextをインストールする。 vaiop20091014の /System/Library/Extensions/ にある ・GMA500BacklightDisplay.kext ・VoodooHDA.kext ・AppleSMBIOSEFI.kext 仕上げに下記を実行。 sudo -s rm -r /System/Library/Extensions/AppleHDA.kext sh /Extra/extra.sh ぶっちゃけ、面倒な手順をふまなくても iATKOS S3 version2 をUSBメモリに入れて、インストールするだけでいけるかもしれない。自分のは最後はこの方法でインストールして使っている気がする。

デュアルブート

先ほどMacOSのインストール時にパーティションを2つ作っている場合は、Windows7等のインストールディスクから起動して、こちらのパーティションにインストールする。Windows7のライセンスがある状態だと、Windows10無償アップデート期間内なら、そのままWindows10も無料でインストールできます。 インストール後はWindowsしか起動しなくなるが、焦らないで EasyBCD をインストール&起動。 エントリの追加からMacを選択。次回の起動時からブートローダーの選択画面にWindowsMacintoshが表示されます。MacOSを選んだ場合は、さらにChameleonが表示されるので、そこからSSDもしくはHDDを選んで起動します。

写真レポート

起動後にはOS選択画面が表示されます。
VAIO-Type-P-03.jpg
Mac OSを選択するとChameleonのブートローダーが立ち上がります。
VAIO-Type-P-04.jpg
解像度が高いので、ちょっと見難いかもしれませんが、それがイイ(笑)
VAIO-Type-P-05.jpg
ネットもブラウザ(Safari)も普通に使えます。Windowsよりもサクサク動きます。
VAIO-Type-P-06.jpg
ただアクセラレーターが効いてないので、ビジネス用途以外には向かないかもしれません・・・
VAIO-Type-P-07.jpg
Windows 10とのデュアルブートです。Anniversary Updateも普通に適用できます。
VAIO-Type-P-10.jpg
小さいですが、打ちやすいキーです。
VAIO-Type-P-09.jpg