「Oculus Quest」で遊んでみた&互換性はどうなの?「Gear VR」や「Oculus GO」のゲームを無理やり入れて動かしてみる 簡易レビュー
こちらの開封レビューの続きです。
ケーブルレス&「6DoF」で最高のVR体験ができる「Oculus Quest」ですが、まだ発売直後という事もあって、アプリやゲームの数が少ないです。
「Oculus GO」のときは、先行する同等仕様の「Gear VR」がありましたが、「Oculus Quest」の場合はトラッキング方式やコントローラーが変わってしまったので、単純には移植できないのでしょう。
また「Oculus Rift」とダウンロードの共通性を持たせてしまったためか、アプリ・ゲームの価格が一気に高騰しました。これもちょっと痛手です・・・Steamの安売りに慣らされた身としては、できればセール待ちしたいのですが、今の所「Oculus Quest」ゲームのセールが行われる様子はありませんね・・・。「Oculus GO」は日替わりセールが楽しみだったのですが・・・。
そんな「Oculus Quest」ですが、アプリ・ゲーム不足を補うように、デモ版のゲームが多めにインストールされていますので、その紹介と、後半では無理やりAPKから「Oculus GO」用のゲームをインストールしたレポートを行いたいと思います。
▼こちらは国内Amazonの正規品です。定価以上になっている物を間違って買わないように気を付けて下さい。
▼まだまだ人気の「Oculus GO」も国内Amazonで購入可能です。
まず最初は初回起動で行われるチュートリアルです。
アプリとしてインストールされているので、いつでも起動させることが可能です。
こちらをプレイする事によって「Oculus Quest」で出来る事が一通り体験できます。
このチュートリアルの途中で、仮想ゲーム機にカセットを入れる事によって、ダンスをしたりガンシューティングを楽しむ事ができるのですが、これが結構面白くて、チュートリアルなのに長時間遊んでしまいました。
次も公式のチュートリアルと思われる「Oculus First Contact」
こちらはダウンロードする必要がありますが、無料で入手可能です。
特筆すべきはグラフィックの凄さで、ちょっとSFチックな部屋がフォトリアリスティックに再現されています。その部屋にいるロボットを起動して、一緒に遊んだりできます。まぁ、ゲーム要素はほぼ無いので、ゲームというより技術デモっぽいですね。
このクオリティのグラフィックでゲームが遊べるのは、今のところ数えるほどしかありませんが、3D描画の美しさはPSVRやPCVRと比べても遜色ありません(PSVRは解像度が低いので、せっかくのグラフィックが台無しですが・・・)
机に散らばった様々なオブジェクトには、きちんと当たり判定があります(「Nature Treks VR」みたいに当たり判定が無く、オブジェクトをすり抜けられると萎えますよね・・・)右上にぶら下がっているリモコンは殴って遊ぶ用。
ここからは有料ゲームの紹介です。
まず最初は「Oculus Quest」を購入した人の大半が入手したと思われる「Vader Immortal」
言わずと知れたスターウォーズのVR体験ができるゲームです。グラフィックはVRゲームの中でも屈指の出来。ベイダー卿やストームトルーパー達が、まるでそこにいるかのようにバーチャル空間に登場します(そちらもスクリーンショットを撮ったのですが、ネタバレになるといけないので、当たり障りのない序盤の写真にしました)
ただ、Episode Iと付く事から分かる通り、いくつかに分割されたゲームで、さらにストーリーモードはあっという間に終わってしまいます。
本編は戦闘も少なく、1時間足らずで終わってしまうのですが、こちらのWAVEクリア型の戦闘モード「Lightsaber Dojo」には数時間遊ぶほどハマっています。ストーリーモードの戦闘は簡単過ぎて、おまけ程度な感じでしたが、こちらはやり込めるほど面白いです。
とは言っても、敵は一斉には襲ってこないし、パターンを掴めば難易度は低いのですが、それでもスターウォーズの世界でチャンバラが出来るのは夢のような体験です。
お次も大人気の「Beat Saber」
こちらはスターウォーズのライトセイバー風の武器を振り回して遊ぶ音ゲーです。
方向の描かれたキューブ状の物体を、その方向に従ってタイミングよく切りつけます。
この切る感覚がとても気持ちよくて、非常にクセになります。
「Oculus Quest」にはこのゲームのデモが入っているので、必ず遊んでみて下さい。ルールを覚えると、かなりハマりますよ!
ここから下の3本のゲームはプリインストールされているデモ版のものです。
「Sports Scramble」はテニス、ボウリング、野球を遊ぶことが出来るスポーツゲームです。
見て分かるように、真面目なゲームではなく、かなりハチャメチャな感じ。ミニゲーム集の「Fail Factory」のキャラクターも出てきますね。
こちらはボクシングゲームの「Creed: Rise to Glory」
ロッキーの続編映画のゲーム化みたいです。なかなか本格的な殴り合いが出来ます。
グラフィックがイマイチだったので購入はしてませんが、もっとグラフィックがリアルなボクシングゲームが出たら、ぜひとも欲しい所です。
やはりVRゲームにはボクシングのような1対1の格闘ゲームが合いますね。
私は学生時代は剣道をやっていたので、剣道のゲームとか欲しいかも・・・。
(ソードバトルを体験できる「ソード・オブ・ガルガンチュア」とか買ってみようかな?)
「Journey of the Gods」
FPSのような視点で遊べるRPG?アドベンチャーかな?酔いそうなので、あまり遊んでません。
ゼルダをVR化したようなゲームだと言われていますね。
お次はPSVRや「Oculus GO」などの他のVRゲーム機でもリリースされている「Nature Treks VR」
正確にはゲームではありませんし、あまり面白くもないので強くは勧めませんが、ケーブルレス&「6DoF」との相性が最高でしたので、少し多めの写真でご紹介。
ゲームの目的は特になく、VR空間でただボーッとしているだけ。
木を植えたり、天気や時間帯を変えたりといったインタラクティブな要素はありますが、それを行ったからと言って、プレイに何らかの影響がある訳でもなく、フィールドの見た目が少し変わる程度。
凄く否定的な説明から入りましたが、ゲームとしてではなく「Oculus Quest」の可能性を体験できるデモアプリとしては非常に素晴らしかったです。グラフィックはそこそこ奇麗。
このゲームを遊ぶときは、ガーディアンシステムでルームスケールを出来る限り広く取ってください。その方が絶対に楽しめます。できれば屋外が望ましいですね。ただ、公園とかで遊ぶと、完全に怪しい人だと思われますし、高確率で事故やケガをしますので、ご注意。
4~5メートル四方くらいあれば空間を実際に歩いて移動する事ができます。
広い空間を自由に歩くことによって、自分が仮想空間の中に「完全」に入り込んでいるのを体感できます。これは今までの「6DoF」でもなかなか体験できなかったモノですよ。まさにケーブルレス、スタンドアローン型ヘッドセットの賜物。
ちなみに部屋が狭くてもワープ移動等で、空間内を移動する事は可能です。
話しは逸れますが、空間内を実際に歩いて移動する場合は、全くVR酔いは発生しません。VR酔いは自分が動いていないのに、景色が動くため脳が混乱して起きる現象ですからね。
酔ってしまって、結局VRモードは諦めて通常モードでクリアした「バイオハザード7」をスタンドアローン型ヘッドセットで、もう一度やり直したい・・・。ベイカー家並みの広い家が必要ですが・・・。
空間内で寝っ転がれば、空を仰ぐことも出来ますし、這いつくばる事も可能です。
ただ、惜しむらくは、オブジェクト(木や動物)に当たり判定がなく、自分は幽霊みたいな存在なので、すり抜けた瞬間に没入感が阻害されます。
こんな感じの果物があったら、「Oculus Quest」のデモアプリみたいに掴んだり投げたりしたいじゃありませんか・・・。でも、それは出来ません。ただ、特定の木の枝を折ったり、投げたりは可能です。まぁ、頻繁にアップデートされているアプリらしいので、いつか要望は実現するかもしれませんね。
あと、グラフィックもPC等の他機種版に比べて、ちょっとショボいかな?
「Oculus GO」版はやった事がないので分かりませんが、そちらを流用しているためのかな?と思われます。
下の写真はクジラの横をすり抜けた時に撮った物。
やはり、巨大な生き物が近くを通ると、ヒヤッとしますね。