「Zeblaze Thor」 赤いバンドがカッコいい!最高性能のAndroid搭載ラウンド型スマートウォッチ!2017年ベストバイはコレ 開封レビュー

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「Zeblaze THOR」は2017年前半で最もハイスペックなAndroid搭載スマートウォッチです。ゴリラガラス3に覆われた400x400ピクセル有機ELクアッドコアのMTK6580Mを搭載、メモリ1GBにストレージ16GBと2016年のスタンダード機と比べて、さらにレベルが上がった感じです。ボディ形状は人気のラウンド型で、カメラまで搭載しています。まとまり感のあるデザインや金属の質感も良く、ブラックに内側が赤のベルトがオシャレです。

スマートフォンに匹敵する性能の2017年新型スマートウォッチ

久しぶりのAndroid搭載スマートウォッチのレビューになります。 以前「FINOW Q1」が出たときに、ついにメモリ1GBが標準になるか!?と思われたAndroid搭載スマートウォッチ業界でしたが、2016年後半あたりから標準搭載メモリが512MBに戻り、ちょっと残念な時期が続いていました…。ところが、2017年に入って「Zeblaze THOR」の初出の情報を見たときに、デザインと性能にビビっと(笑)来ました! 「Zeblaze THOR」は以前にレビューした「Zeblaze Blitz」に次ぐZeblazeの新型スマートウォッチで、以前は360x360ピクセルのラウンド型液晶に、メモリ512MB、ストレージ4GBというスペックでした。 この構成は2016年に大ヒットを飛ばし、日本でもAndroid搭載スマートウォッチ人気を定着させた「ZGPAX S99」と同じで、2016年のスタンダードと言えるものでしょう。 ところが今回の「Zeblaze THOR」はメモリ1GBにストレージ16GBというローエンドスマートフォン並みの性能を誇り、スクリーンも400x400ピクセルの高解像度有機ELを搭載しております。 実際に使ってみても、非常にサクサクとどんな操作もこなし、後半に写真でレポートしますがスマートフォン用の重量級アプリや大作ゲームなどもサクサクと動作させる事ができました。さらにストレージの大きさの恩恵もあって、5GB以上あるオフライン地図を入れても余裕があり、まさにスマートフォン要らずで使いこなせそうな端末です。 デザインやハウジングの完成度も素晴らしく、まとまり感のある金属ボディは細部まで丁寧な仕上げで、手触りも良く、ブラックの表面にレッドのポイント色が裏面に入ったバンドは、金具にもこだわりが見られるものです。スポーティなデザインを得意とするZeblazeらしいカッコよさは健在で、個人的に2017年現在で一番オススメのAndroid搭載スマートウォッチになりました。
ディスプレイ・解像度1.4インチ有機EL / 400x400ピクセル
CPUクアッドコア MTK6580 1.3GHz
RAM/ROM1GB/16GB
OSバージョンAndroid 5.1
無線LAN802.11 b/g/n
BluetoothVersion 4.0
3G通信WCDMA(850/2100MHz)
本体サイズ・重量27.00 x 4.80 x 1.30 cm / 63.0 g
SIMカードnanoSIM
バッテリー350mAh
▼製品の詳細情報はこちら(GearBestの商品ページが開きます) Gearbest Zeblaze THOR
Zeblaze THOR

開封レポート

擬革紙を使ったパッケージでなかなか凝った物となっております。 Zeblazeのロゴが箔押しされています。汚くなっているのは開封シールを剥がした後。
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本体には液晶保護シートが貼り付け済みでした。 アクセサリ類が入っている部分は、右側のベロを引いて開けます。 マニュアルは蓋の裏側の袋に入っています。凝っていますね。
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同梱品はSIMスロットを開くためのドライバーと充電・通信用のアタッチメント。 そしてmicroUSBケーブルです。
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こちらが本体。表から見ると、黒一色に見えますが…
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バンドの裏側は真っ赤です。ここがデザインのポイントでしょうね。
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バンドの留め具も凝った作りになっています。 ひっかける部分が2本になっているので、腕にはめたときに安定感があります。
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数字が書かれたスクリーン周辺。保護シートが若干ズレています…後で直します。 有機ELの表示エリアはだいたいこの保護シートと同じくらいです。 しっかりとしたまとまり感が、組成の丈夫さを物語っています。 アクティブな活動で少しくらい乱暴に扱っても大丈夫そうな素材と作りです。 シンプルながらスポーティさが際立ってカッコいいですね。
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ボタンとカメラは右側にあります。画素数は200万画素。 フェイク龍頭のカメラと違って、でっぱりが少ないのが良いですね。
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反対側にはスピーカ。結構大きめの音がしました。 エッジはラウンドガラスになっていて、指でスワイプ等の操作がしやすいです。 メーカー詳細ページだとガラスはゴリラガラス3との事。
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こちらは充電・通信用のアタッチメント。 磁石でくっつくタイプなので、結構外れやすいです。 データ転送やUSBデバッグ時は注意して下さい。
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起動してみます

早速起動してみましょう。 カールじいさんの風船のような写真に続いて、Zeblazeのロゴがアニメーションします。 (つうか、風船の下に家が見えるので、絶対カールじいさんでしょ…コレ!余談ですが、カールじいさんはオープニングだけで泣けます。個人的に大好きな映画です) 著作権的にアレなので、風船の写真は割愛。
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初期設定画面では、最初に言語を選択します。 日本語にもデフォルトで対応済みですよ!
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次に身長・体重と、一日の目標歩数、そして性別を入力します。 私はアクティビティトラッカーとしては「Xiaomi Mi Band 2」を愛用しているので、とりあえず飛ばします。
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こちらがWatchFace。スマートフォン風に言うとロック画面です。 このデフォルトのWatchFaceもなかなか素敵なのですが、他のWatchFaceに変更したりネットからダウンロードして変えることも可能です。こちらは後述します。
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WatchFaceを左から右にスワイプすると通知画面。
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WatchFaceを右から左にスワイプするとホーム画面に移ります。 他のスマートウォッチだと、WatchFaceをタップでホームに変遷するものが多いので、ちょっと戸惑います。 ちなみに、一つしかない物理ボタンはホームボタンの役割を担っているので、アプリ等の実行時に押すと、この画面に戻ってきます。ここでさらにもう一度押すとスリープとなります。 ちなみに。戻る動作は左から右に大きくスワイプです。
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ホーム画面をさらに右から左にスワイプすると音楽の再生。
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WatchFaceに戻って上から下にスワイプするとステータスの確認画面。 この画面はさらに右からスワイプでクイック設定・歩数計と3画面あります。
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WatchFaceを下から上にスワイプすると、天気情報が表示されます。
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ホーム兼電源ボタンを長押しで、こちらのメニューが出ます。 スクリーンの大きさを「Full」と「Small」に切り替えるのもこちら。 画面の切り替えは結構頻繁に行うので、多用する画面かもしれません。
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こちらは設定からフォントサイズを選択するメニュー。 実用的には「大」が良いのですが、スクロールが増えたりボタンが押せなくなったり困る場面が増えます。
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他のスマートウォッチにもありますが、ホーム画面のタイプを選択するメニュー。 ところが、この機種ではリストタイプしか選べません。アップデートで増えたりするのかな? [8/3] アップデートしてもリストタイプしか選べませんでした。
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ジェスチャーでは、時計を見る動作や腕を下す動作で画面をON・OFFしたり、歩数計の設定ができます。 [8/3] ジャスチャーで画面がオンになるとWatch Faceはデジタルの簡易表示となります。
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こちらは言語の選択をする画面。標準の入力方法がWatch IMEになっています。 Watch IMEはとても使いやすいのですが、残念ながら日本語入力ができません…
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こちらは端末情報。 アップデートもここから行いますが、アップデートファイルはまだ降りてきませんでした。 [8/3] 2017年7月くらい?にアップデートがあった模様。
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では、アプリを入れたり色々設定を行いたいので、WiFiに接続してみたいと思います。
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こちらがラウンドスクリーンに最適化されたWatch IME
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GPSも搭載しているので、ナビやGPSを利用したゲームにも使えます。
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デフォルトのブラウザ。こちらもラウンドスクリーンに最適化されているので使いやすいのですが、結局Chromeに入れ替えちゃいます。
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このブラウザでWEBを見るとこんな感じ。
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標準のカレンダーなかなかファンシーな壁紙…
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ストレージの概要です。 16GBのうち実際に使えるのは12GBくらいですが、それでもちょっと前までの4GBのものから比べると助かります。4GBだとSDカードで拡張しない限り、オフライン地図も入りませんでしたので…
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こちらはアクティビティトラッカーとして使うときの心拍系と歩数計の画面。
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心拍系の画面。なかなか凝っていて面白いです。
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歩数計の画面も奇麗ですね。 でも、本格的なアクティビティトラッカーみたいな管理画面は見当たりません。 他のアプリに頼るしかないですね。
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早速GooglePlayを起動してみましょう…しかし途中でボタンが押せないので、先に進めない! という時でも安心。 物理ボタンを長押しして、画面を「Small」に切り替えればこんな感じに真ん中に小さく表示されます。
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GooglePlayとアプリを試してみる

GooglePlayも普通に使えるので、Androidスマートフォンと同じようにアプリを自由に入れられます。 ところが、一つ困ったことにGooglePlayを最新版にアップデートすると立ち上がらなくなります。 アプリを工場出荷時に戻すか、データを一度消せば再度使えるようになるのですが、GooglePlayは自動でアップデートされるので、いずれ起動不可になります。この不具合修正は本体のアップデート待ちですね。
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こちらはタスク一覧画面。 メモリが1GBもあるので、アプリを変遷させても終了しない場合が多いですね。助かります。
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日本語入力には定番のATOKを入れました。フローティング状態にすればラウンド型のスマートウォッチでも入力しやすいです。
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とりあえず、定番アプリを色々入れてみます。
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表計算なんかも普通にできますね。 出先でエクセルのファイル確認がしたい時も大丈夫。 いちいちスマートフォンを取り出さなくても、手元でOK!
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ニュース系アプリもちゃんと見られます。可読範囲は狭いですが…
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個人的にAndroidスマートウォッチを使う理由の一つ、オフライン地図もサクサク動作します。 有機ELなので、屋外での視認性も抜群! (こちらのMapfan2015は2017年3月でダウンロードできなくなりましたが、adb backupで他の端末から持ってこれますよ。ただapkやデータを移動させても動きません。起動にはダウンロード済みというフラグが立ったデータが必要なのでadb backupを使います)
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こちらはオススメの便利アプリ。 アプリによっては、1:1のスクリーンなのに横向きになってしまって不便なので、Set Orientationで回転方向を固定します。ホームボタンや戻るボタンが欲しい人はButton Savior等を使うと良いでしょう。
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ゲームアプリはどこまで動くか

まずは2016年のスマートウォッチでも動いたゲームを入れてみる。 さすがにサクサク動く。
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では、Windowsタブレットでもちょっと重い「Castle of Illusion」はどうかな? …問題なく動きます。結構普通に遊べますね…驚き。Bluetoothゲームパッドがあれば快適に遊べそう。
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Need for Speed: Most Wanted」までサクサク動いてしまいました。 この分だともっと重いのでも動くんじゃないかな? 「ASSASSIN'S CREED」とか入れてみようと思ったのですが、容量がなくなったので、ひとまず断念。
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「Zeblaze Thor」 はローエンド~ミドルレンジくらいのスマートフォンの性能はありそうですね。 ストレージ以外はメモリ1GBの「FINOW Q1」と同じくらいの性能なハズなのですが、あちらで重かったアプリもサクサク動くのは何でだろう?解像度も「Zeblaze Thor」の方が高いので不利なハズ…

WatchFaceの変更

「Zeblaze Thor」も他のスマートウォッチと一緒で、WatchFaceを長押しで変更可能です。 一番右までスクロールするとネット上からWatchFaceをダウンロードできます。 他機種と共通だと思うのですが、かなり種類がありますよ。
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アニメーションするライブ壁紙風のもあります。
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こんな感じのWatchFaceにすると、普通の時計っぽくなりますね。
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まとめ

「Zeblaze Thor」はデザインや作りの良さもさることながら、現在のAndroid搭載スマートウォッチ最高のスペックがポイントです。 高解像度有機ELやメモリ1GB搭載、大容量のストレージ16GBなど、一応他機種でも既に実現されているモノなのですが、それを全て兼ねそろえているのは、今のところ「Zeblaze Thor」だけでしょう。 [8/1] いつの間にか(7月中に)アップデートが降ってきた模様。少し触ってみて変更点があったらレポートします! [8/3] アップデートでカメラが起動しない不具合が治った模様。他は変わりなし? ▼製品の詳細情報はこちら(GearBestの商品ページが開きます) Gearbest Zeblaze THOR
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