今回は1年ぶりくらいの
夢を見てみるシリーズです。
先日、とあるお店で「
EeePC 1000H」のジャンク品が激安で売っていたので、衝動買いしてしまいました。ジャンク理由はHDDに異常があって起動しないだけの超美品。説明書等の付属品も全て揃っています。元よりHDDモデルを買っても、必ず
SSDに換装するので、HDDなんか壊れてても構いません。
そんな経緯で、今さらながら往年の
ネットブックを購入してきた訳ですが、
SSDを注文して届くまでSDカードに
Linuxを色々入れて遊んでみると・・・さすがに重いですね。
Puppy Linuxか
Linux Mintくらいしか快適な速度で動きません。まぁ、OSをSDカードに入れるのが悪いんですけどね・・・
SDカードに
linuxを入れて一通り遊んだ後に、試しに余っているHDDが大量にあるので、同じく大量にライセンスが余っている
Windows 7を入れてみたのですが、これまた重い・・・。やはり実用的に使うなら
Windows XPくらいじゃないと厳しい端末ですね。
一応「
EeePC 1000H」のスペックをおさらいしておくと・・・
インテル®
Atom™
プロセッサー N270
液晶ディスプレイ:10型ワイド
TFTカラー液晶
表示解像度:1,024×600ドット(WSVGA)
グラフィックス機能:
インテル®チップ(
Intel GMA 950)
メモリ搭載容量:1GB
メモリスロット:SO-DIMMスロット×1(使用済み)
HDD搭載容量:160GB
(メーカーサイトからの転載・・・以下略)
さすが
ネットブック。見事に低スペックの極みです。これでも、初代の頃からすると。そこそこスペックアップはしているので、ある程度我慢すれば今でも使えるレベルですが、
SSDに慣れた身からすると、起動の遅さだけでイライラMAXです。
ちなみに、
EeePCはイーピーシーと読むらしいですね。その昔はイーイーイーピーシーと呼んでいました。まったく
ASUSは社名
からして読み方が分からない製品が多いです(笑・・・未だに
ASUSの読み方で迷います)
そうこうしている間に
SSDが届きました。
激安で買ったPC(それも
ネットブック)に高価な製品を装着するのも何なんで、容量は60GB程度でとにかく安い製品を物色。精神衛生上
TLCはイヤなので(笑・・・そんな使わないと思うけど)、
MLCで最も安い部類に入る
磁気研究所の「HDSSD-SMIN60G」を購入。
TLCで良ければ同価格で120GBの
SSDが買えます。
▼ 同等の製品ではこちらの方が安いですね。
ついでに2GBのメモリが余っていたので、こちらも標準の1GBのヤツと交換。メモリは多くあるに越したことはないですしね。
ここまで来たら、恒例のアレをやるしかないでしょ!と思い立ちネットでHacintoshの情報を検索。
意外にも「
EeePC 1000H」の事例はあまり無いんですね・・・メジャーな端末なので、すんなり入ると思ってました。
あっても
OS X 10.5(
Leopard)の情報ばかり。
Windows XP並に軽く、
Windows 7よりも高性能さ求めるなら、最低でも10.6(
Snow Leopard)にしたい所。過去に
MacOSの夢を見た
ネットブックの場合はほとんどに10.6が入ったので、同一スペックの「
EeePC 1000H」にも10.6が入るハズ!
まず、バニラの方法で色々試してみたのですが、確かに10.5は入れられましたが、10.6はなかなか成功しないですね・・・。
邪道だと言われても仕方がないけど、ちょっとグレーゾーンなiATKOSで夢を見るのが手っ取り早い模様。iATKOSだと10.6.8まで入ったという報告があるので、早速こちらで試してみました。
と、その前に
BIOSを改造して
AHCI対応にしておきましょう。
「
EeePC 1000H」はメーカーが提供している
BIOSだと
IDEモードしか選択できませんが、ちょっと手を加えると
AHCIに対応できます。これを行う事で、
SSDを使うにあたっては一割程度の高速化(というより
IDEモードが足枷になって遅い)が見込めるらしいので、ぜひとも非公式
BIOSを適用してみて下さい。
(あくまでも自己責任でお願いします・・・)
こちらのサイトで
ダウンロードできます(要ユーザー登録)
適用方法は上記サイトからダウンロードしたファイルを解凍し、拡張子がROMになっているファイルの名前を「1000H.ROM」に変更します。それを
USBメモリに入れてから再起動し、起動時に「Alt」+「F2」を押しっぱなしにします。これでEZ-
Flashが起動して、
BIOSのアップデートが始まります。
(上手くいかない場合は、
USBメモリを変更するか、フォーマットを
FAT32か
FAT16にして下さい)
あと、Hacintosh化にあたって必要なファイルもあらかじめ
ダウンロードしておきましょう。
(個別に集めることも可能ですが、こちらのファイルにはiATKOS以外の必要な物が全て揃っております。消える可能性もあるので、早めにダウンロードした方が良いでしょう)
これで、準備が整いました。
まず最初にディスクユーティリティを使ってiAtkos s3 v2(
Snow Leopard)を8GB以上の容量を持つ
USBメモリに復元します。
その後、
USBメモリにChameleonをインストールしてブート可能な状態にしておいてください。
USBメモリから起動すると、Chameleonの画面が出るので念のため「-v」のオプション付きで実行します。
しばらくすると
Mac OS Xのインストール画面が出ますので、ディスクユーティリティでGUID
パーティションを切り(
Windowsとの
デュアルブートにしたい場合は、ここで
パーティションを2つに切って下さい)、その後のオプションで「カスタマイズ」を選びましょう。
カスタマイズで指定する項目は以下の通り。
-BOOT
AsereBLN
-BOOT OPTIONS
32ビット
GRAPHICS ENABLERS
ETHERNET BUILTIN
USB (全て)
-PATCHES
CREAR EXTRA
FAKESMC
DISABLER
RTC
ATOM
カーネル
EVOREBOOT
SLEEPENABLER
UUID
DRIVERS
-
SATA-
IDE
SATA/
AHCI or
INTEL SATA
-SOUND
VoodooHDA
-
PS2
VoodooPS2 or ApplePS2
-POWERMANAGER
VoodooPOWER
-LAPTOP HARD
BATTERY
CARD READER
THERMAL ACPI
-
VGA
INTEL
EFI STRING
GMA950 (全て)
-
WIFI
Ralink RT2860
-WIRED
ATLANSIC L1E
以上の項目をチェックし、インストールを実行します。
インストール終了後に、
Mac OS Xのようこそアニメーションが流れれば成功です。
(初回起動のみ結構時間がかかりますので、コーヒーでも淹れて待つと良いでしょう)
初期設定は「
EeePC 1000H」 の解像度の問題(1024x768
ピクセル固定になっています)で下部の「OK」ボタン等が押せませんが、タブキーと勘で(笑)なんとか進めて下さい。
解像度の問題はドライバを入れ替えるか、Switch Res X(よくセールしてます)でなんとかしましょう。
次は「
Mac OS X v10.6.8 統合アップデート」を適用するのですが、ここで注意が一つ・・・Legacy Kernelをインストールするまでは絶対に再起動しないで下さい。
「
Mac OS X v10.6.8 統合アップデート」の適用が完了したら、これを強制終了するか、端っこに寄せておいてLegacy Kernelをインストールします。この作業の後は再起動しても大丈夫です。
グラフィック回りもおかしくなるので(800x600
ピクセルになります)、Kext Utilityに上のまとめファイルに付属のグラフィックドライバを全て適用して入れてください。
これで「
EeePC 1000H」のHacintosh化は完了です。iATKOSだと、相変わらず拍子抜けするほど簡単ですね・・・。
写真レポート
デュアルブートにしているので、起動すれば
Windowsと
Macintoshを選択する画面がでます。
メニューバーの半透明表示が
QE/CIの効いている証。動画再生も可能です。
ビジネス用途以外にも、普通に
Macとして使えます。
Windowsよりもサクサク動きます。
グラフィック
アクセラレーターが働くので、ゲームもそこそこ動きます。
まぁ、元が低スペックなので、過度な期待は禁物ですが・・・
当然
Windows 10も動きます。でも、最近の
Windows 10は重いですね。
Anniversary Updateくらいまでは、もっと軽かったと思うのですが・・・
ちなみに
クリーンインストールしてみたのですが、当然ライセンスが無いので怒られます。
ライセンスの余っている
Windows 7か
Windows XPに入れなおします・・・
意外と軽くて高機能なZorin OSを入れてトリプルブートにしてみました。
GIMPと
Inkscapeが動けば、別に
Windowsや
MacOSを入れなくても、十分使い物になりますね(笑)
さすがに
Blenderは厳しいかもしれませんが・・・ぶっちゃけ速度面を考えても
Linuxが一番実用的かもしれません。
(
MacOS 10.6の場合はOSは快適ですがブラウザやアプリの対応が致命的・・・バージョン的に
Adobe製品もCS6以降は入らないと思います。
Windowsは
SSDにしたので起動は速いですが、アプリ関係はやはり重いです・・・)
久しぶりにHacintoshの夢を見させてもらいましたが、こういうのは動かすまでが楽しいんですよね。
SSDまで購入して色々やってみましたが、結局・・・使わないと思います(笑)