「NuAns Neo」のWindowsMobile版が激安だったので買ってみた。アプリ不足が気になるが、デザインと持ちやすさは抜群! 簡易レビュー

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「NuAns Neo」はアクセサリメーカーのトリニティが発売した、日本では珍しいWindowsMobile搭載のスマートフォン。最大の特徴は木材やスウェード等の珍しい材質のカバーを自由に組み合わせて、自分だけのデザインを演出できるところ。それに加えて「Continuum for Phone」をサポートし、スマートフォンをモニタに接続してパソコンのように扱えます。

購入にいたるまで

今更ですが「NuAns Neo」を購入しました。 販売当初からずっと欲しかったのですが、スペックを考えると割高だし、当時は2台持ちが面倒なのでDSDSの端末を探していたので、後ろ髪を引かれつつもスルーしていました。 2017年に入って、ついにスペックアップしたAndroid版が登場したのですが、それ以上に嬉しかったのがWindowsMobile版の値下げ。しかも、一部の販売店ではカバー付きで、値下げ後の定価よりもずっと安く売られています。 これを買わない手はありません!GearBestの3周年セールで散財した後だったので、ちょっと厳しかったのですが、やはりこのデザインと質感は実際に触ってみたい所です!そこで、思い切って購入してみました。 ちなみに、激安で購入できるのはイオシス(と、系列店)のみのようです。 コアのみだと14800円(売り切れ)、カバーセットで17800円は発売当初の価格を考えると、驚くほど安いです・・・。 AndroidじゃなくWindowMobile版だからそこ欲しい、私のようなマニアックな人間には嬉しい限り! イオシス本店でも買えますが、楽天店だと送料無料に加えてポイントも付くし大変お得です。 ツートンのカバーセットはこちら。




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開封レポート

オシャレな雑貨屋にあっておかしくない、かなり凝った外箱です。 本体を取り出した後は貯金箱にもなるスグレモノ(笑) こういう遊び心が嬉しいです。 箱自体も本体の形状を表しているのが面白い。
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カバーが入っている方は中がスカスカ(笑) 内容物は本体の他はクイックシートとUSB Type-Cのケーブルが入っているだけです。 アダプタは付属しないので、パソコンに接続するか自分で用意する必要があります。
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裏面にはカードが入るようになっています。
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カバーを装着したところ。
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液晶面は曲面ガラスなので、保護シートは全面を覆う事はできないタイプが多いですね。 Galaxy Edgeの時に貼ったセロファンみたいなタイプなら全面カバータイプが作れるかもしれませんが「NuAns Neo」用には発売されておりません。
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今回選んだのは木目が美しいダークウッドとスムースブラックの組み合わせ。 昔、iPhone用にイタリア(だったかな?)から輸入した高級な木製のカバーを装着していたのですが、半年足らずで割れてしまった経験があるので、ちょっと心配・・・。 それにしても、木目と電子機器の組み合わせはなかなか素敵です。
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全面から見たところ。 基本的に「NuAns Neo」はノキアのLumiaシリーズみたいにシンプルです。 充電用のUSB Type-Cポートとスピーカ、イヤフォンジャックなどポート類はここにまとまっています。
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電源やボリュームキー等のボタン類は右側にまとまっています。
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上部はスッキリ何もなし。
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左側面もスッキリ。シンプルでよろしいです。
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下部のポート類が見えにくかったので、光を当ててアップ。
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カメラ部のアップ。 F2.0と明るいレンズと裏面照射型1300万画素のセンサーを採用と謳われていますが、そんなに映りは良くありませんでした。まぁ、普通。
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カバーの付け替えをしてみました。
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使用レポート

液晶は5インチで1280x720ピクセルのHD解像度。 Android版ではフルHDに変更されていますが、できればフルHDが良かった・・・ でも見た感じ、視野角も広く発色も奇麗なので、大量の文字を読んだりしなければ気になりません。
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WindowsMobileは基本的にどれも同じホーム・使い勝手なので、悪く言えば無個性。 モダンUI自体は個性的で好きなんですけどね。Androidみたいなカスタイズはできません。
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タイルが大きくて使いやすいです。 でも、数が増えてくると管理が大変になります・・・ Windows10ではCreators Updateでやっと出来るようになったタイルのフォルダ分けですが、WindowsMobileでは昔から対応しています。
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でも、個人的にはフォルダがイマイチ使いにくいので、タイルを小さくして並べるだけにしています。
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スマートフォンとしてのWindowsMobileの最大の弱点・・・それは地図。 特に日本地図は結構悲惨です・・・オフライン機能にも対応していません。 海外だとAppleのMapみたいに3Dにしたりストリートビューみたいな表示もできるのですが・・・
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ゲームの動作はなかなか。 同じスペックであればAndroidよりも軽く動く気がします。 iPhone並みに高いフレームレートじゃないかな?
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タスク切り替えは戻るボタン長押し。 タスクの終了が自分側(画面下)に向かってフリックなのが慣れません・・・ 手裏剣飛ばすみたいに、上に向かってシュっとする方がメタファー的に優れている気が・・・
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XboxWindowsパソコンと共通のゲームはレベルが高いです。
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アプリはOS性能や環境を考えればAndroidよりも優れたものが出せると思うのですが・・・ 一向に増えてくれません・・・

Continuum(コンティニュアム)を使ってみる

WindowsMobile最大のセールスポイント「Continuum for Phone」を使ってみます。 「NuAns Neo」は日本初のContinuum対応端末という点も宣伝文句にしていたので、メーカーでもイチオシの機能です。 Continuumと言うのは、WindowsMobileスマートフォンを外部のディスプレイ等に接続するとWindows10パソコンのように使える機能で、オフィスなどのビジネスに使えるアプリを広い画面やマウスとキーボードによる操作でシームレスに扱う事ができるものです。 ただ残念ながら「NuAns Neo」の場合はUSBが2.0接続になるので、有線でのContinuumは使えません。 WiFiを使うMiracastでの接続となります。最近では標準でMiracastに対応するテレビや、安価なMiracastアダプタが増えてきたので、これを使えば問題ないのですが、実はWindows10にあらかじめインストールされている「接続」アプリでも、パソコンやタブレットをContinuumの出力先に指定することもできます。 (だったら、最初からパソコンで作業すれば良いじゃん・・・と思われるかもしれませんが・・・笑) ここではWindowsタブレットを使ってみました。 タブレットWindows画面とは別に、スマートフォンから出力されたContinuumのデスクトップが表示されます。ちなみに、出力先がタブレットの場合はタッチ操作をする事も可能です。 Continuum出力時にスマートフォン側はタッチパッドモードになっています。 こちらで疑似マウスを操作することも可能です。
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スタートメニューでは起動できないアプリは暗くなっています。 Continuumで設定画面を開いたところ。 パソコンの物と似ていますが、良く見るとスマートフォンの設定と同じものが表示されています。
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対応しているものは少ないですが、ゲームなんかも大画面に出力できてしまいます。
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でも、やはりContinuumで作業するならオフィスなどがメインかな?。
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無線接続だと、遅延が気になる所ですが、ゲームなどの重い作業じゃなければ十分実用的でした。 私の場合は一番手軽なWindowsパソコンへの出力で試してみましたが、本来はテレビやMiracastアダプタで使うものだと思います。その場合、マウスやキーボードはあらかじめ接続しておくと良いでしょう。

まとめ

まず最初に注意点を述べると、この端末はスペック目的、アプリをバリバリ使うような目的で買う端末ではないという所。 液晶もHD解像度ですし、メモリもストレージも少なめ。スペックだけなら1万円以下で買える中華スマートフォン並み。OSもWindowsMobile自体は悪くない(同一性能ならAndroidよりもサクサク動く)のですが、如何せん未だにアプリ不足が解消されていません。ノキア端末が大好きで、Zuneの流れをくむ初期のWindowsPhoneから使ってきた私でも、最近のWindowsMobile端末をメインで使うには、ちょっと厳しいかな?と思っております。 まぁ、それでも基本的なアプリは揃っていますし、OS自体の使い勝手も良いので、使用目的に合えば不自由なく使えると思います。 と、まぁこれまでは、OSとそれを取り巻く環境への苦言ですが、「NuAns Neo」のハード(ハウジング)自体のデキは非常に素晴らしいです。 最初見たときはちょっと分厚いかな?と思いましたが、サイドが丸みを帯びているために、手で握ったときのフィット感は抜群です。この厚さも持ちやすさに一役買っている模様。そしてカバーの材質次第では滑り防止にもなります。 あと、使い勝手とは関係ないのですが、素材の手触りが良いですね(ずっと触っていたい・・・笑) 液晶面も2.5Dの曲面加工がなされているために、画面の端っこからスワイプするような場合でも、指の流れを邪魔しません。 機能美まで考え抜かれたと思わせるデザインですね。本当に素晴らしくて所有欲を満たしてくれます。 そして、最大の特徴であるカバーの組み換え。 私は追加でトップカバーのスムースサフラン(黄色)と、ボトムカバーのスムースカーキ(濃い緑)を追加注文しました。 初期状態では木目が美しいダークウッドとスムースブラックの組み合わせだったのですが、2つ追加する事によって4パターンのデザインを楽しむことができます。サフランとカーキの組み合わせは、メーカーサイトでもよく見ますし、初期のブラックと黄色の組み合わせや、カーキと木目も合うと思って、悩んでこの選択にしました。 このカバーはAndroid版と共通らしいので、そのうちAndroid版も購入するかもしれないので、それまでにもっと入手しようかな?と思っております。 ツートンのカバーセットはこちら。




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