「LeTV LeEco LeMax2」は国内で売られているハイエンド端末と同じ2560x1440
ピクセルの液晶を搭載し、SoCにはSnapdragon820、メモリは4GBにストレージ32GBと2016年ではトップ10に入るほどのハイスペック端末でした。さらにこの端末の大きな魅力とも言えるDSDSによる2枚の
SIMカードの同時待ち受けや、
指紋認証・赤外線機能といった機能を搭載し、カメラも2100万画素と
スマートフォン最高峰の性能です。
今では(解像度は落ちましたが)後継機も登場し、値段も下がり気味なので、なかなかお買い得の製品とも言えます。
ご注意
後から買ったX829でプラスエリア化しようとしたら、通信が出来なくなって初期化せざるを得ない状況になりました。最初に購入した家族が使っているX820では問題ないのですが、私のX829では無理でした・・・
購入にいたるまで
無駄に2台持ちで使っていたドコモと
ソフトバンクをやめて、
Y!Mobileとドコモ系
MVNOでの運用を考えたときに、真っ先に浮かんだのがDSDS(2つの
SIMカードでの同時待ち受け)での利用法でした。
無制限の通話定額が必要だったので、
Y!Mobileにする事は決めていたのですが、
スマートフォン契約だと
ガラケー(4Gケータイ)契約と違って、
パケット定額が必須なので結構高くなってしまいます。
(それでも、3大キャリアと比べれば半額くらいなので、めちゃ安いのですが・・・)
DSDSに対応した端末があれば、個人的に最強だと思っている
Y!Mobileの「ケータイプランSS+スーパー誰とでも定額」(1980円)にドコモ系の
MVNOのSIMで
パケット通信を補完して、2千円台で無制限通話定額と1~2GBのパケット利用ができると思ったからです。
DSDS端末の購入候補が
ASUSの「Zenfone 3」だったのですが、海外版よりも1万円ほど高い価格設定のために購入を躊躇していました。そんな時に見かけたのが「Zenfone 3」よりも高性能なDSDS対応機の「LeTV LeEco LeMax2」だったのですが、発売当初はそこそこ高価だったので、こちらもスルーしていました。
ところが2016年末に「LeTV LeEco LeMax2」の在庫処分?かと思えるセールが各ショッピングサイトで行われて(最安のGearBestでは2万円ちょいで売られていました。国内の
Amazonでも3万円くらいで買えます)いたので、思わずポチってしまいました。
GearBestでの詳細ページは
こちら
届いた端末は、質感やデザイン、性能、使い勝手を含めてすべての面において満足度が高く、中華
スマートフォンの中では最も気に入りました。特にカメラの画質が予想外に素晴らしく、奥さんに毎日自慢しまくりました。
が、時を同じくして、というか最悪のタイミングで、奥さんが自分の電話を洗濯してしまい、前々からカメラ性能の高い
スマートフォンが欲しいと言っていたので「LeTV LeEco LeMax2」は
ジャイアンに取り上げられる事となったのです・・・ドナドナ・・また、GearBestでセールしたら買うから良いもん。
しっとりた手触りの良い高級感のある外箱です。
箱の作りが良いと、ワクワクしますね。
やはり良い製品ってのは
開封時の演出から違います。
箱の内側も柔らかめの素材で守られています。
そういえば、中華でも高級機って初期の保護シートを貼ってませんね・・・
使用時には剥がさなくてはならない、輸送用の保護シートのみです。
付属品はマニュアルと、USB-Type Cのケーブルと充電器、珍しいオーディオジャックの変換ケーブルです。
セールで売っていたのは
フラグシップカラーのピンクだけでしたが、他にもグレーとゴールド色があります。
最近流行りの端っこまで黒くてベゼルレスに見えるフロントです。
でも、ベゼルは実際に狭いので、スタイリッシュですよ。
エッジは綺麗にダイヤモンドカットされています。
下部にはスピーカー穴(多分マイクもこちら?)とUSB Type-Cポートがあります。
液晶面から向かって右側には電源ボタンとボリュームキー。
クリック感がきちんとあって、ケースをしてても良い感じです。
左側は
SIMカードスロットのみ。
アンテナのラインが上下に入っています。
上にあるのはオーディオジャックではなく、懐かしの赤外線ポートです。
学習機能付きの万能リモコンになるので、意外と使えます。
オーディオジャックは無いですが、
ハイレゾ対応で音楽を聴くのにも適した機種らしく、わざわざUSB-Type Cのオーディオジャック変換ケーブルが付属します。
背面には
ロゴマークとカメラ、
指紋認証のセンサーがあります。
カメラの横にはかなり明るいライト。
指紋センサーの周りもダイヤモンドカットされています。
デザインや質感、細部へのこだわりなど大手メーカーと遜色ないです。
野暮ったいデザインが多い(
SONY以外の)日本のメーカーにも見習ってほしいです。
ロゴマークはメッキ加工されていて綺麗ですね。
充電はこれから標準になると思われるUSB Type-Cですので、急速充電に対応しています。
大型の筐体のためか、かなり薄く感じます。
実際に厚さは8mmなので、かなり薄い部類に入ります。
あらかじめTPU製のクリアケースが付属します。
メーカーロゴ入りなので、販売ショップのサービスではなく、付属品だと思われます。
ホームはオリジナル
こちらはデフォルトのホーム画面。
5.7インチと大型の液晶ですが、2560x1440
ピクセル(515ppi)と超高精細なので、肉眼ではドットが全く見えません。文字などの滑らかさも
フルHD機が荒く見えるほど綺麗です。
こちらはデフォルトのホーム画面。最初から日本語に対応しています。
EUIのバージョンは5.8.018Sでした。日本のSIMが使えるし、日本語も最初から入っているのでカスタムロムを焼いてくれているのだと思います。
落ち着いたホームでなかなか良いですね。
アイコンのデザインも
Googleの
マテリアルデザインに合っていて良い感じ。
このクラスの解像度になると、
スクリーンショットのファイルサイズが大きすぎ・・・(笑)
iPhoneのようにドロアを持たず、アイコンが全部ホームに並ぶタイプのシェルです。
初期のアプリはこんな感じ。
クイック設定のつもりで、上から下へスワイプしても通知画面だけ。
WiFiとか設定したいんですけど・・・どこ!?
と、思ったら下から上へのスワイプでクイック設定やタスク画面が登場。
かなり
iPhoneライクです。うちの奥さんみたいにずっと
iPhone使ってた人には使いやすいかも。
設定画面はこんな感じ。
一部英語のままですが、ほぼ日本語化されているので、日本での使用でも困らないでしょう。
使用可能な言語一覧。
テーマを自由に変更できるタイプのホームです。
デフォルトだと3つ登録されています。
こちらは
iPhoneみたいに四角形のタイプ。
フォルダ中のアプリアイコンも全部四角形に収まっています。
こちらは女性向けなのかな?円形がベースの中華的?なアイコン。
ユーザー補助にはソフトウェアキーの左右を入れ替えたり、三本指で
スクリーンショットを撮ったりできるメニューがあります。
iPhoneライクなシンプルで使いやすいシェルだと思いました。
ホームアプリを入れ替えなくても、これで満足できると思います。
モンスタースペックの実力は!?
「LeTV LeEco LeMax2」の
ベンチマークは13万台だと聞いていたのですが、
クロックアップされたx822なので、14万を超えました。18万が最高の2017年初頭だとトップ10に入るかどうかの数値ですが、2016年の夏あたりならベスト3に入る点数だと思います。
他の
スマートフォンではカクカクな
ベンチマークアプリの3D描画ですが、非常に滑らかに動きます。
この解像度で、この滑らかさは驚異的ですね。
映像効果もフルに適用されていますが、サクサク進みます。
この性能なら、どんな作業でも重量級ゲームでも困らないでしょう。
DSDSはどんな感じ?
この
スマートフォンを購入する大きな理由のひとつDSDSを試してみました。
私は
Y!Mobile&ドコモ系
MVNOで使うつもりだったのですが、取り上げられてしまったので、今回は
ソフトバンク&ドコモ系
MVNO(0 SIM)でのテストです。
ソフトバンクSIMの方は通話とSMS専用契約にしてパケットを使わないようにしているのですが、念のためAPNにダミーを設定しました。0-SIMのAPN設定も一通り行って、使えるようにします。
対応バンドは
2G:
GSM 850/900/1800/1900MHz
3G: WCDMA 850/900/1900MHz
4G:
FDD-
LTE B1/2/3/4/5/7/8/12/17/20/25/26
ソフトバンクや
Y!Mobileなら問題ないですが、ドコモ系のSIMはプラスエリアには対応しておりません。
しかし、裏技的な方法で簡単に対応させることが可能です(後述)
あと、この端末は珍しく
au(
LTE)でも使えます。
すんなりドコモも
ソフトバンクも使えて「やったー、ついに念願のDSDSだー」と思っていたら、めちゃくちゃ電池消費が激しかったんですよ・・・さらに充電しても全くバッテリー容量が溜まりません・・・
「え?DSDSってこんな感じなの!?」と思いながら、設定の電池を見てみると、セルスタンバイが消費電力の大部分を占めています。
試しに「0 SIM」を切って
ソフトバンクだけにすると電力消費はほとんどありません。
他のSMSが使えるSIMを入れてDSDS状態で使っても大丈夫です。
root化の必要がありますが、Xposedを入れてDatasim Patcherで対策を練るか、使わないときはSIMをオフにするしかないですね・・・
「LeTV LeEco LeMax2」はSMSなしの「0 SIM」ではセルスタンバイ問題が発生するので、ご注意ください。
プラスエリア対応方法
ドコモ系のSIMでBAND6のプラスエリアに対応させる方法はとても簡単で、電話アプリのダイヤルパッドから「*#*#4636#*#*」と打ち込み、右上の設定メニューから「無線バンドを選択」を選びます。
ここで「Band Mode 6」を選ぶと、プラスエリア化が可能です。
ただしこの作業を行うと、
ソフトバンクで使えなくなりました。
「USA Band」を選んでも、元に戻らなくて焦りました・・・
一応、工場出荷状態にリセットすることで元通りになりましたが、
ソフトバンク/
Y!Mobileで使う予定の方はご注意ください。
再度、ご注意!
後から買ったX829でプラスエリア化しようとしたら、通信が出来なくなって初期化せざるを得ない状況になりました。最初に購入した家族が使っているX820では問題ないのですが、私のX829では無理でした・・・
X820でもソフトバンクで使えなくなる問題もあるので、あまりオススメしません・・・
カメラがなかなか優秀!作例をいくつか
実機を触って一番驚いたのが、撮影した写真が綺麗なんです・・・
奥さんは子供の撮影のためにミラーレス一眼を持ち歩いているのですが、それが不要になったと言うほど綺麗に撮れるそうです(ちょっと大げさだと思いますが、確かに
コンデジのレベルは超えていますね・・・)
私が最初に使ってみた感じでも、背景のボケも綺麗ですし、色味も自然でした。
下に奥さんが実家で撮影してきた作例を載せておきます。
実サイズなので、モバイル環境で開く場合はご注意ください。
義弟さんが作った昼食です。
冬のボールプールはボールが凹んでペコペコです。
まとめ
驚きのハイスペック端末が2万円台で購入できてしまうのは嬉しい限りですね!
年末並みの値下げがあれば、自分用にもう一台買おうと思っております。
性能のみならず質感・デザインも良く(デザインはUMI系のデザインが好きな私好みではないのですが、奥さんは非常に気に入っているので、色も含めて女性向けだと思います)この価格なら手放しで誰にでもオススメできます。
あえて欠点を上げれば、消費電力が少し大きい事かな?
バッテリー容量は3100mAhもあるので、待ち受け時間は結構長く、電話としての利用ならばそこそこ持ちますが、液晶が高解像度なため、画面がオンの状態が続けば続くほど消費が激しい気がします。
あと、個人的に面白かったのが赤外線リモコン機能です。
私はテレビ番組は全く見ないので、もうリモコンを使うことはあまり無いと思っていたのですが、ゲームやビデオ鑑賞で結構使っていますし、未だにエアコンなんかでも使います。
リモコンを機器ごとに持ち変えるのも面倒なので、昔使っていた
学習リモコンみたいに、これを集約できれば便利かなと思い、色々登録してみました。
これがテレビ用のリモコン画面。基本操作には十分です。
日本の製品にも対応しているので、問題なく使えます。
テレビ以外にも様々な製品を登録できます。
対応製品がなければ、学習させる事も可能です。部屋の照明を登録していますが、これが地味に便利。
ちょっと赤外線の飛ぶ範囲が狭いので、専用の万能リモコンほどではありませんが、そこそこ使えます。
結局奥さんに取り上げられてしまったので、便利な赤外線リモコン機能が使えない・・・
と思っていたら、
別のレビューにある「OUKITEL U13」にも搭載されていたので、今はこちらで使っています(笑)最近の中華
スマートフォンでは赤外線がブーム?
液晶は綺麗だし、ベンチの結果の通りサクサクだし、カメラも綺麗。
そしてDSDSにも対応と、文句なしに最高の中華
スマートフォンだと思いました。
もう、中華という括りをしなくても、国内で買えるハイエンド
スマートフォンと比べても十分すぎるほど魅力のある端末ですので、安くなっている今こそぜひオススメです。
GearBestでの詳細ページは
こちら