「DJI Spark」小型でも本格的な空撮ドローン。最新家電をお手軽レンタルできるレンタマでドローンを借りてみました レンタルレビュー

Spark09.jpg
「DJI Spark」は名実ともに世界一のドローンメーカーとしての地位を確立したDJIから販売されている、手のひらサイズの小型ドローンで、2軸ジンバルも備えて本格的な空撮も可能なモデルです。本格的なスペックとは裏腹に、送信機がなくてもスマートフォンジェスチャーでコントロールができたりと、手軽に扱えるのも魅力です。 ここ最近ネタがなくて、仕事道具まで引っ張り出してレビューしようかと思っていたところ、最新家電のレンタルサービスを行っているレンタマ様(以下敬称略)からお試しでガジェットを使ってみませんか?というお誘いがありました。 これは渡りに船とばかりに、さっそくレンタルサービスを利用させて頂くことにしました。 レンタマは最新の家電やガジェットをお手軽に借りる事のできるレンタルマーケットで、カメラ等の映像機器はもちろん、高圧洗浄機やロボット掃除機、そしてドローンまで扱っている最新のサービスです。 ちょうど手持ちのMavicやPhantomといったDJI製のドローンをレビューする予定でしたので、持っていないSparkを借りてみる事にしました。 ちなみにドローンやビデオカメラといった高価な機器は、単発のイベントや年に数回もない利用のために購入するのは、費用対効果的にちょっと厳しいです。そんな時に便利なのが、レンタマのような機器のレンタルサービスで、私は今回が初めての利用なのですが、友人はよくカメラ専門のレンタル業者からレンズ等を借りているそうです。レンタマは個人向けがメインのようですが、このような機器レンタルはビジネスシーンでも重宝するサービスのようですね。 家電レンタル「レンタマ」のサイトはこちら https://rentama.jp/
rentama01.jpg
まずは会員登録です。 画面右上にある「新規登録」をクリックしてメールアドレスとパスワードを入力します。 Facebookをお使いの方は、そちらからでもログインできるみたいですね。
rentama03.jpg
機器にはレンタルの最小泊数が決められており、カメラは3泊4日から、掃除機等は7泊8日からのようです。ドローンもカメラと同じ3泊4日なので、返却日の24時までヤマト運輸かコンビニ(ローソン以外)で返却します。借りる日にちは、2日後以降から予約というかたちで決めることができるみたいです。
rentama02.jpg
注文が決定したら、配送先を入力します。
rentama04.jpg
宅配内容の確認をしたら、注文を確定します。
rentama05.jpg
「お申込みありがとうございます」のメッセージと一緒に注文の予約受付のメールが届きます。 後は予約日に商品が届くのを待つばかり。
rentama06.jpg
数日後… 予定日ちょうどに届きました。旅行やイベント等で利用される方は、余裕をもって日程を組んだほうが良いかもしれませんね。 使ったことのない機器の場合は、設定や練習の時間を考慮する必要もあります。レンタマで設定されている最低3泊4日からのレンタル期間は丁度よい長さだと思いました。
rentama07.jpg
梱包を解くと商品と一緒にご利用マニュアルが同梱されております。 ちなみにこちらの配送に使われた箱は、商品の返送時にも使用しますので、捨てたりしないで大切に保管しましょう。
rentama08.jpg
マニュアルと一緒に、返送用の宛名が書かれた送り状(宛名ラベル)も入っています。 返す時は、箱にこれを貼って送り返せば良いだけのようです。機器のレンタルサービスは初めて利用しましたが、とても手軽で親切ですね。
rentama09.jpg

開封レポート

さて、ここからはいつもの開封レポートを織り交ぜながら、レンタマでの機器レンタルのレビュー記事となります。
Spark01.jpg
SparkはDJI製のドローンの中では最も小型(DJI関係会社の「Ryze Tello」を抜かせば)で、リーズナブルなモデルとなります。 公式で購入しても本体のみで54,800円(プロポとバッテリー付きでオススメのFly More コンボでも72,800円)と低価格です。 とは言え、イベント等でちょっと使ってみたい方や、試しにドローンを触ってみたい方には、おいそれと手を出せる金額ではないので、そういう時にレンタマのようなレンタルサービスを利用するのも一つの方法ですね。

Mavicには付いてきませんでしたが、Phantomと同じで発泡スチロールのキャリングケースが付属します。これは嬉しいですね。 機体のアクティベートにはキャリングケースに付いているQRコードが必要になるので、無くさないようにしましょう。
Spark02.jpg
内容物は本体の他に、充電用のアダプター・ケーブル、そして予備のプロペラです。 レンタマで借りた場合は、写真付きで内容物が確認できる紙が付属しますので、まずはこちらで付属品を確認しましょう。 また、動作確認も早めに行った方が良いと思われます(DJI製ドローンの場合は、ファームウェアアップデートが結構頻繁にあるので、なるべく自宅でアップデートをかけてから行きましょう。今回はそれを怠ったために、外出先で時間のかかるファームウェアアップデートを行う羽目になりました…泣)
Spark03.jpg
Sparkの重量は航空法の規制対象(200g以上)にはなってしまいますが、わずか300gという軽さ。 Mavicのようにアーム部分は折りたたみ出来ませんが十分コンパクトです。 付属のキャリングケースにしっかりと収納できます。 本体のカラーは標準のアルペンホワイトの他に、スカイブルー、メドウグリーン、ラヴァレッド、サンライズイエローの全5色。
Spark04.jpg
本体はキャリングケースから取り出して、プロペラを整えればスグに使える状態になります。 MavicやPhantomに比べて、かなり手軽です。 カメラは2軸ジンバル搭載。とは言え、スタビ性能は3軸(全方位)のモノに比べても、大きく劣るワケではありません。横方向の揺れには弱いですが、基本的な操作で使う分には問題ないでしょう。とは言え、風があると本体が動くのでブレます。まぁ、この点はモーター制御ではなく、機械制御なので仕方ないでしょう。 1200万画素で1/2.3インチのCMOSセンサーは最高でFHDでの撮影となります。4Kの普及率を考えると、一般用途ならFHDでも十分とも言えます。下手なハンディカムよりは十分奇麗です。
Spark05.jpg
バッテリーの所にあるスライドスイッチは取り外し用。
Spark06.jpg
背面には電源スイッチとインジケータ。
Spark07.jpg
プロペラには間違って取り付けないように、対角同士にマークが付いています。
Spark08.jpg
300gと数値上は軽いですが、機体がコンパクトなので重量と塊感があります。 デザインはMavicみたいなSF的なカッコよさはありませんが、プレーンな感じがシンプルで好感が持てます。 色味や作り的に24ゾイドみたい!?(さすがに、知ってる人はいないか…私はお気に入りで、今でも全種類持ってます。DJIのドローンデザインは帝国側っぽいです)
Spark09.jpg
下部にあるのはビジョンポジショニングセンサー。安全に着地したり、安定した水平飛行にかかせないシステムです。
Spark10.jpg
こちらはバッテリーを外した所。
Spark11.jpg
1480mAhの容量を持つインテリジェントバッテリー。最大16分の飛行が可能となります。 まぁ、実際には10分ちょいといった感じでした。
Spark12.jpg
カメラの上にあるのは3次元認識システム。これによって衝突を回避します。
Spark13.jpg
電源スイッチの上にあるカバーを外すと、充電等に使うmicroUSBとmicroSDカードスロットがあります。
Spark14.jpg
弟分とも言うべき「Ryze Tello」との記念撮影。 デザインのテイストが似ていますね。
Spark15.jpg
親亀の上に乗っている子亀の図。 TelloはSparkのミニチュアみたい。
Spark16.jpg
国土交通省へ提出する「無人航空機の飛行に関する許可・承認」の申請にはプロペラガードがあると通りやすいのですが、今回レンタマで借りた機体の場合はプロペラガードは付属しませんでした。ドローンスパイダー等を使うほどの機体ではないと思いますが、イベント等で使いたくてドローンをレンタルした場合は、こちらのオプションがあった方が良いかもしれませんね。 プロペラの外し方はMavic等と同じで、押して回します。ちなみに固定用のツメは2つです(Mavicは3つ)
Spark17.jpg
早速使ってみましょう。 電源スイッチを二度押しで起動します。 (一度押しだとバッテリー残量確認になります)
Spark18.jpg

初期設定と起動レポート

レンタル品なので初期不良が無いか、早めにチェックする必要があるので、さっそく機体の接続とアクティベート。
Spark-Screen01.jpg
基本的には画面の指示に従って、操作・装着します。 DJIのアプリは完全日本語化されていないのが多いですね。 あと、Androidだとちょっと不安定。よくアプリが落ちます。 NikonのSnapBridgeもそうでしたが、iPhoneでの利用を想定して作られているアプリが多すぎ。 まぁ、機器の仕様が断片化しているAndroidが悪いのだけど…最近はほとんどiPhoneを使ってないので困りもの。
Spark-Screen02.jpg
先に電源オンしちゃったので(笑)次へ、次へと押します。 英語で書かれているので流し読み。
Spark-Screen03.jpg
レンタル品にはプロポが無いので、スマートフォンで操縦します。 Sparkとスマートフォンの接続はWi-Fiで行います。 指示に従ってキャリングケースに付属するQRコードを読み込みます。
Spark-Screen04.jpg
写真ではスクリーンショットの関係で機体を映していますが気にしないで…(笑) 実際にはQRコードを撮影して行います(撮影しちゃうと、設定が完了するので機体を映しています)
Spark-Screen05.jpg
機体との接続が完了したら、今度はアクティベーションです。
Spark-Screen06.jpg
レンタル品なので大丈夫かな?と思いつつも、とりあえず色々登録。 おそらくレンタマ側で返却後に初期化等を行うと思います。
Spark-Screen07.jpg
操縦モードは一番慣れたモード2で。 昔からラジコンヘリ等を飛ばしている玄人さんはモード1が多いそうです。 でも、本物のヘリコプターはモード2に近いよ…って知り合いの消防士に言われました。
Spark-Screen08.jpg
ここいら辺は日本人なので、この設定で。
Spark-Screen09.jpg
安全のためにとりあえず初心者モードで。 初心者モードだとGPSが補足できない屋内での利用は出来ません。
Spark-Screen10.jpg
手のひらでコントロールするパームコントロールの注意書きと、オンオフのダイアログ。 以前にTelloの手のひら離陸で顔を切ったので(Wi-Fiの干渉が多い場所なのか、いきなり顔面に突っ込んで来ました)ちょっと怖いです。 まぁ、Mavicでは全く問題ないので、Sparkも大丈夫だとは思いますが…気を付けて下さい。
Spark-Screen11.jpg
一応これでアクティベーションが完了です。 ちなみに私は他の機体で既にDJIのアカウントに登録しているのですんなり行きましたが、DJIのアカウントを持っていない場合は、その登録も必要かと思われます。
Spark-Screen12.jpg
終わったらDJIお馴染みのフライトシミュレーターで練習。 ゲーム感覚でドローンの操縦を勉強できます。 フライトシミュレーターはアプリのメニューにあるアカデミーからいつでも実行可能です。 風速等の自然環境の設定ができたり、機体の設定は実機のものが反映されるので、意外と本格的な練習を行う事ができますよ! 特に最初は難解なインテリジェント・フライトモードも、こちらで練習しておけばバッチリ!
Spark-Screen13.jpg
カメラの映像がスマートフォンに映し出されました。 部屋で飛ばすのは怖いので(Telloでは数えきれないほど、墜落させました…笑。まぁ、SparkはMavicみたいに衝突回避や数々の安全システムがあるので、Telloよりは簡単だと思いますが…借り物なので)とりあえず、広い場所に移動です。
Spark-Screen14.jpg

実際に飛ばしてみる

DJIの一般向けドローンの主要機種を並べてみました。 今回Sparkがあるおかげで、TelloとMavicの間が埋まってスッキリ(笑) 見た目的には、さらにMavic Airが間にあると良いのですが…
Spark19.jpg
Telloと並べたときは大きく感じたSparkですが、こうやって並べるとかなり小型なのが分かりますね。
Spark20.jpg
風に強い安定のPhantom4。 重量のセイか旋回等の動きは小型機に比べて滑らかに感じます。
Spark21.jpg
屋内で使う分には小回りも効くし、Sparkの方が利点があるかも。 クイックショット、タップフライ、アクティブトラックと言ったインテリジェント・フライトモードも搭載されているので、実用的に空撮にも活用できます。他にジェスチャーを使って遊ぶこともできるので、お子さんでも楽しめるかな?
Spark23.jpg
小型なので、手のひら着地も簡単。 ちなみにレンタル品にはプロポが付属しませんので、スマートフォンで操縦していますが、ゲーム感覚でドローンを動かすことができます。 当然プロポがあると、もっと操縦しやすいとは思います(カメラ操作だけはスマートフォンでは難しいです)
Spark23.jpg
やはり、ドローンは屋外で使ってなんぼなので、外でテストしてみます。 しっかりホバリングしてくれて、PhantomやMavicと言った上位機種と比較しても見劣りのしない安定性ですが、上空や強風時には少し不安が残ります(小型機のTelloは弱風でもかなり風に流されたので) あと、Wi-Fiで通信しているセイか、操縦可能距離はかなり短いですね。送られてくる映像もかなり途切れます(映像自体は本体内のSDカードに記録されるので問題ないです)ただ、距離によっては操縦不能になりそうで怖いです。 まぁDJIの安全性能は上位機種で証明済みなので、実際に墜落や消失する事は稀だと思われますが、さすがにレンタル品なので、そこまでテストする事はできませんでした。
Spark24.jpg
実際に使ってみると、かなりイイ感じに操縦・撮影が出来ました。 風があると空撮が全く使い物にならないTelloと比べても、全くブレません。基本操縦だけなら、上位機種と遜色ないかもしれませんね。 価格が4倍くらい違いますが、撮影をしたいならトイドローンのTelloや2~4万円くらいのドローンを買うよりもSparkをお勧めします。 今回みたいに、ちょっと使いたいだけならレンタルもアリですね。(申請が必要ですが)イベント等で重宝しそうです。 ▼ バッテリーがなくなり気味なので、短い動画しか撮れませんでした…(泣) ただ、実稼働時間が10分弱というのは短いですね。 車での充電やモバイルバッテリーを使っても、充電に時間がかかるので困りもの。 基本的にドローンというガジェットは予備バッテリーが必須だと思っているので、レンタマのサービスでも、バッテリーやプロペラガードのオプションがあると、より実用的かもしれません。 では、一通り遊び終わったので、送られてきた箱に本体を収納して返送する事にします。 付属品を確認して…箱に入れて…
rentama10.jpg
宛名を貼るだけ。返送はヤマト運輸を呼ぶか、近所のコンビニでOKです。
rentama11.jpg
ビデオレンタルよりも簡単にドローンを借りることができました。 これだけ手軽だと、イベント関係や年に数回の利用なら「買うよりも借りる」が定着するかもしれませんね。ちなみに、個人的にレンタルの場合、紛失等のリスクが怖いので、レンタマ運営の方に保険等の質問をしてみた所、 ・加入は任意です ・破損は、お客様の過失ではない自然故障によるものの場合は、いただいておりません。 (なので動作確認をお願いしています。) ・お客様の過失がある場合は上限3,000円までとして、実費請求させていただいております。 ・紛失の場合は、レンタル料金以外に、販売金額の100%を上限とする金額がかかります。 (おおむね海外旅行の損害保険で賄えるはずです) というご回答をいただきました。 もしもの場合でも高い負担を強いられることもなく、かなりユーザー側に優しいサービスのようですね(レンタルビデオの場合、紛失と延滞で定価よりも遥かに高い金額を請求される場合もありますからね…) と言うワケで、今回は初めてのレンタルサービスでのレビューでしたが、買うよりもリーズナブルに(行き来の送料を考慮してもお手頃)、そして友達から借りるよりも手軽に(ネットで注文して自宅から返せます)ガジェットを利用する事ができました。 レンタマではガジェットの他に掃除機などもレンタルしているので、年に一度の大掃除の時にケルヒャーとか借りようかな?とか考えちゃいました(笑) 家電レンタル「レンタマ」のサイトはこちら https://rentama.jp/ P.S. 初心者のための最新家電メディア「レンタマ マガジン」も読み物として面白いですよ!