「
HUAWEI MateBook E」は
Samsungや
Appleに次ぐ世界的な
スマートフォンメーカー、
HUAWEI(ファーウェイ)が発売したWindows10搭載の
タブレットPCです。Eが付くモデルは、2016年に発売された「MateBook」の後継機にあたり、本体デザインは変わりませんが、内部性能と付属になった
ポートフォリオキーボードが新しくなったモデルです。構成は第7世代(Kaby Lake)の
Core i5またはCore m3を搭載し、メモリとストレージはm3モデルが4GB・128GB、i5モデルの場合は8GB・256GBのものがラインナップされております。画面占有率84%というベゼルが狭くスタイリッシュな液晶を採用し、2160x1440
ピクセルという高解像度なのも特徴。
スマートフォンメーカーらしく薄さとデザインにもこだわった
タブレットPCとなっております。
購入にいたるまで
初代「MateBook」が出たときにデザインの良さに惚れ込んで、ずっと欲しいと思っていたのですが、このカテゴリの製品は既に「
Surface Pro 4」を愛用しているので、無理して購入する必要はないと自分に言い聞かせていました・・・。しかし、新デザインを採用した
ポートフォリオキーボードが付属する「MateBook E」を見て、どうしても欲しくなり、いつの間にか
Amazonでポチってしまいました(笑)
実は購入前にライバル?とも言える
ASUSの「TransBook3 T305CA」とどちらを買うか非常に悩みました・・・。デザインとペン入力(デジタイザ)は「MateBook」の方が良いのですが、液晶解像度は2880x1920
ピクセルという3K液晶を搭載した「TransBook3 T305CA」の方が上なので、かなり揺れ動きましたが。結局、左上の
ASUSのロゴが気にいらなかったので(
ASUSは好きなのですが、T305CAの場合、この位置にこの大きさでロゴがあるのは不格好に見えます・・・)「MateBook E」を選択。やはり所有するならデザイン優先です(笑)
(加えて「TransBook3 T305CA」は解像度は高いけど、液晶の品質が悪いと聞きます。自分の目で比較したワケではないので、なんとも言えませんが、それも気になりました・・・今度、実際に見て比較します)
ちなみに今回は、既に「
Surface Pro 4」を使っている事もあり、スペックよりデザイン目当てで一番安価なm3モデルを購入しました。
実は
HUAWEIの端末は「IDEOS U8150」を
EXPANSYSで購入したのが最初で、その後もデザインが良かった「Ascend P7」(
iPhoneと
Xperiaを足して2で割ったような端末)を輸入して使ったり、国内端末でも
docomoから発売された初代dtabや、最近だと「dtab Compact D-01J」を購入する程気に入っているメーカーです。
▼
Amazonが最安ですが、在庫切れが多いです。新型キーボードに拘らなければ旧モデルのm5(8GB・256GB)モデルが非常にお買い得です(キーボードは別売り)
▼ 保護シートはレビューが無かったコチラを購入(他は高いのにレビューの評価が良くなかった)。
サイズもピッタリで、気泡もゴミも入らずキレイに貼れて満足です。ラウンドエッジなので、使い勝手も見た目も良いです。
手触りの良い純白の外箱です。
箔押しのロゴとも相まって、高級感の演出が上手いです。
本体は
ポートフォリオキーボードに包まれたまま入っているんですね。
輸送中に傷が付かないか、ちょっと心配しましたがきちんとシートが敷いてありました。
まぁ、基本カバーなワケですし、傷つく心配はないか。
同梱品は説明書の他はACアダプタにUSB Type-Cケーブル。そしてType-CのOTG変換ケーブルが入っています。
MacBookや
AndroidタブレットみたいにUSBポートが充電兼用のType-C 1つしかないモデルなので、Hub(純正のMateDock等)があった方が便利ですね。マウスを繋げる場合は、なるべく
Bluetooth接続のものを使いましょう。
画面占有率84%という狭くスタイリッシュなベゼル。
ライバルの「TransBook3 T305CA」と似ているデザインですが、細かい部分を見ると、こちらの方が完成度が高いですね。
本体色にはグレーもあり、その場合ベゼルは黒となります。
そちらは引き締まった感じでカッコいいですよ。
私はホワイトとグレーどちらを買うか、かなり悩んだのですが、
フラグシップカラーを買うという個人的なポリシーのため(笑)、今回はホワイトにしました。カバーのブラウン色が良い感じだし。
下部にはキーボード接続用の端子があります。
厚さは約6.9mmと
スマートフォン並みに薄いです。
そう言えば「TransBook3 T305CA」も競っているのか同じく6.9mmですね。
液晶面向かって右側には、ボリュームキーと充電兼用のUSB Type-Cポートがあります。
ボリュームのアップ・ダウンの間の空間が
指紋認証センサー。
高速にスリープ解除したい場合に使います。
上部には電源ボタンとデュアルスピーカー。なかなか音が良いです。しかも大音量。
HUAWEIの「MediaPad M3」や同型機の「dtab Compact D-01J」では「harman/kardon(
ハーマン・カードン)」とのコラボで高音質を実現した音響という事でしたが、こちらも負けてはいません。
ライバルの「TransBook3 T305CA」は「harman/kardon」の技術に加えてクアッド(4つ)スピーカという、こちらも競ったかのような構成。
左側にはオーディオジャックのみ。実にスッキリしています。
ここまでシンプルだと、金属光沢と手触りを楽しめて嬉しいです(笑)
梨地仕上げのアルミが美しい背面。
スマートフォンメーカーの
タブレットなのにカメラ等はありません。
この割り切りかたが素敵。質感もエッジのダイヤモンドカット等のデザインも申し分ないです。
この背面の美しさも「TransBook3 T305CA」ではなく「MateBook E」を選んだ理由の一つ。
「
iPad」もそうなのですがシンプルが一番。
ASUSの同心円のZENデザインは、モノによってはちょっと煩いかな?と感じる事がありますね・・・。
まぁ、
カーバーしちゃうので滅多に見ない部分なんですけどね(笑)
電源ボタンとスピーカー部分のアップ。
オーディオジャック部分のアップ。
ボリュームキーと
指紋認証センサーのアップ。
こちらが充電兼用のUSB Type-Cポートのアップです。
横の小さな穴は、充電状態確認用のインジケータ。
キーボード接続用端子のアップです。
こちらが今回から付属品になった
ポートフォリオキーボード。
ライバルの「TransBook3 T305CA」も付属なのですが、本体色が白なのにキーボードがグレーしか選べないのがマイナスポイント。
本体とドッキングする部分のデザインも変わりました。
磁力も強くなっているそうですよ。
中央の折れ目が新型キーボードのポイント。
山折りにして、キックスタンドのように自立させます。
旧モデルの三角折りキーボードに比べて、かなりスタイリッシュになったと思います。
(「TransBook3 T305CA」のキーボードも旧「MateBook」と同じく三角折りです)
個人的に新型「MateBook E」を購入する動機になった最大の要因。
結構固めなので、いろんな角度で固定できます。
気に入っているので別のアングルから(笑)
2 in 1
タブレットの本懐、ドッキング状態です。
「
Surface」がカッコいい系だとすると「MateBook」はオシャレ系ですね。
同じような用途のPCを2台持つ、無理やりな理由・・・(笑・・・ちなみに家族に怒られるので、内緒で買いました・・・笑。この前「dtab Compact D-01J」を購入した裏で、私が極秘裏に「MateBook E」を注文しているとはつゆ知らず、自分の
タブレットでマンガ読みに勤しんでいます・・・笑)
キーボードのデザインも打ちやすい
アイソレーション(キーが独立した)タイプに変更されています。
キー
ストロークもほど良く、このタイプの 2 in 1
タブレットでは最高の完成度だと思います。
折りたたんだキックスタンドから
HUAWEIのロゴをチラ見せ。
角度はそこそこ自由に付けられます。
電源位置は右上なので、ドッキング状態でも押しやすいです。
オーディオジャックはこの位置だと、綱渡りみたいになるのでちょっと邪魔。
起動レポート
電源ボタンを押すと、
HUAWEIのロゴが出て起動します。
初回起動時のデスクトップ画面はこんな感じ。
Windowsは「Anniversary Update」の状態でした。
余計なものが満載のスタート画面。メーカーは悪くないですよ、
Microsoftの改悪です。
これを整理するところから始めます・・・消すのが面倒なのでストアへのショートカットだとしても入れないで欲しい・・・
初期状態だとDドライブが作られていました。最近のPCとしては珍しいですね?
回復
パーティションにも15GBくらい取られているので、128GBのマシンなのにCドライブの利用可能な容量は60GBくらいしか残っていません・・・
とりあえず、ディスクの管理からDドライブを消してCドライブを拡張。
旧モデルだと、CドライブとDドライブの間に回復
パーティションがあって邪魔だったらしいです。
回復ドライブは8GBの
USBメモリがあれば作成可能です。回復ドライブ作成後にDiskpartで回復
パーティションを削除するか、USBに作成した回復ドライブから再インストールすると、もっと容量が空くと思います。
(再インストールが面倒なので、後でDiskpartで消す予定だけど・・・Dの後ろにあった容量の小さいヤツは消しちゃダメだった気がする・・・やはりUSBから再インストールが安全か・・・)
とりあえずDドライブをマージした状態で90GB使えるようになりました。
この後、結構問題の多い「Fall Creators Update」を適用。エラーも無くすんなりアップデート完了です。
古いPCや中華
タブレットだと、結構「Creators Update」以降のアップデートは問題が多いのですが、さすがに大手メーカーだけあって問題なし。
動作レポート
デスクトップをいじって、WEBを見たりしている程度ではサクサク動いて快適ですね。
Atom機では重かったサイトを閲覧したり、画像処理をさせているのですが、少し前のi5のマシンとそんなに違いません。m3の実力が分からないので、とりあえずi5のマシンに入れているゲームをインストールしてみました(第7世代のm3は第4世代のi5と同等の性能だと言われています)
さすがに、このクラスのゲームは無茶でした・・・
i5のマシンでも内蔵
GPUではギリギリなので当然ですが、解像度を1280x800くらいに落として、全ての設定を最低にしても快適には遊べません・・・まぁ、
Atomでは全く遊べないので、それを考えると動くだけでも凄いです。
同じ
PS4クラスのゲームでも、軽めのものなら動きます。
Atom機では重くて遊べなかったゲームも、意外と普通に遊べました。
基本的に低スペックなマシンではオフにする
アンチエイリアスをかけてもOKなくらい。
少し前の
PS3クラスのゲームならフル解像度でヌルヌル・サクサク遊べます。
これも
Atom機では、かなり厳しかったゲームなので驚き。
PS4クラスのゲームでも、このくらいならまだ余裕があります。
フル解像度で、中設定で動きます。
Atom機でも快適に動いた
メタルギアとかなら、もっと快適に遊べるかも・・・。
(
メタルギアはグラフィックは凄く奇麗なのに、
Atomでも動くほど軽いので驚きです)
最後は
Androidを動かしてみました。
さすがに、
Atomでも問題なく動くので、こちらは実機さながらの動作です。
動作するアプリ(特にゲーム)には制限はありますが、普通に
Android機としても使えます。
第7世代のCore m3は意外と優秀かもしれません・・・
だいたい第4世代のi5と同じスペックという事は、今でも現役で動いているであろう「
Surface Pro 2」あたりと同等という事ですね。それでいてバッテリーの持ちはその頃のマシンに比べて倍くらい良いみたいです。
まぁ、明らかに
Atomよりは数倍サクサク動くので、ゲーム以外にも動画編集や3D等の重量級ソフトでもある程度快適に動きそうですね。バッテリー持ちとのバランスを考えると、人によってはi5よりも使い勝手の良いマシンかもしれませんね。
まとめ
今回購入したのは安価なm3モデルですが「
Surface Pro 4」と比べても大きく見劣りする事はありませんでした。ベンチ等の数値で比較すると、20%程度の差といった感じですが、実際に文書作成や動画再生などの通常の使用の場合は体感で大きな差はありません。ゲームや動画編集等の作業をしない限りはm3モデルで問題ないかもしれませんね。
バッテリーの持ちについてですが、ACアダプタを繋げずに初期設定やゲームのインストールを行っていたら5時間くらいしか持ちませんでした。後日、WEB閲覧と簡単な
フォトレタッチ・文書作成程度で使ったときは(バッテリー優先の設定にして)4時間くらい使っても半分くらいしか減ってないので、カタログにある9時間のバッテリーライフに近い時間は稼働できるかもしれません。
しばらく「
Surface Pro 4」の代わりに使ってみて、バッテリーの持ちや使用感を確認したいと思います。
今回は簡易レビューという事もあり、とりあえずここで終わります。
肝心のデジタイザの性能とかも調査したかったのですが、まだ「MatePen」を入手していないので、入手後に追加でレビューを行いたいと思います。
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Amazonが最安ですが、在庫切れが多いです。新型キーボードに拘らなければ旧モデルのm5(8GB・256GB)モデルが非常にお買い得です(キーボードは別売り)
▼ 保護シートのオススメはこちら。