今回は厳密には中華端末の紹介ではないです。800x480の液晶を表裏に搭載し、まるで往年の
ガラケーのようなスタイルが特徴の「
FREETEL MUSASHI」の購入レビューをいたします。
他にも懐かしの!?二画面
スマートフォン・パソコンを大集合させますので、ご期待ください。
・購入にいたるまで
このサイトで紹介している
スマートフォンや個人的に購入するものは基本的に1280x720のHD液晶を最低ラインとしています。しかし、その縛りを破ってしまいました・・・
個人的な話になってしまいますが(ガジェットマニアの皆さんなら分かって下さるかと思いますが)、私は俗に言う「変態端末」が大好きなんですよ。
「変態端末」とは、他に類を見ない個性のイロモノガジェットの事です。超小型の
QWERTYキーボード搭載端末や、(今では普通になってしまいましたが)デュアルOS端末、合体変形する端末などなど・・・
その中でも二画面端末は古来から「変態端末」好きの心を捉えて離さないカテゴリーだと思います。
今回紹介する「
FREETEL MUSASHI」は残念ながらスペックは最低ラインに近いです。しかし、最大の魅力は裏表に"ムダに"液晶を二枚搭載した二画面端末なんです。「変態端末」好きとして、これを買わずにいられなかった・・・
定価は24800円(税別)と、スペックの割に高いです。実売だと
Amazonで18000円くらいです。
しかし不人気具合から、後継機は期待できずに、これ一代で終焉を迎えそうな雰囲気が漂っていますから、その意味でも早めに確保いたしました。
まぁ、
サムスンの二画面
スマートフォンは5万以上しますので、それと比べれば安いです。
・開封レポート
一応、国内販売がメインの端末です。立派で丈夫な箱です。
それは
スマホというにはあまりにも大きすぎた。大きく、分厚く、重く、そして大雑把過ぎた。それは正に鉄塊だった的な感じです。
閉じた状態では、分厚い
スマートフォンです。200gくらいらしいのですが、結構重い。
背面はプラスチック感が満載です。
写真で見ると、
ガラケーそのものに見えますよね。
実物を持つと、その大きさに黎明期だった頃の巨大
ガラケーが思い出されます。
(いや、厚みは同じくらいだけど、
ガラケーの方がもう少し小さかった気もする)
下部にはマイク穴。
右側には(電源ではなく)スリープボタンと充電やイヤホン用のMicroUSBポート。
親切にもイヤホンの変換アダプタが付属します。
(中華だとイヤホンジャックが無いから、USBで変換してね!と書いてある機種でも付属は無かったりしますので)
左側にはボリュームキー。
開くと、(大きさ以外は)もう
ガラケーにしか見えないです。
重量バランスが悪いので、机に置くと写真のようにキー側が持ち上がってしまいます。
シートタイプのキーなので、ちょっと打ちにくいです。
ちなみに、通話用のスピーカーは内部にしかないので、公式では「通話するときは開いて使ってください」だそうです。
普通の
スマートフォンのつもりで通話しちゃいますよね・・・二画面に合わせてスピーカーも二つにして欲しかったところ。
・キーでの操作がしにくい
ガラケーみたいな
スマートフォンは別に「
FREETEL MUSASHI」が初ではなく、その昔中国向けに
SHARPが出した端末や、
Softbankがスマケーという名前で売り出した「
AQUOS PHONE HYBRID 007SH」があります。
これらの端末は、液晶が反転するスイーベル機構を採用し、一つの液晶で
スマートフォン形態と
ガラケー形態を切り替えられました。非常にムダの無い効率的な方法です。
余談ですが「007SH」はバッテリーさえ持てば、本当に良い機種でした。
後述しますが「
FREETEL MUSASHI」とは違って、キーでの操作でも違和感なく使え、大きさもほぼ既存の
ガラケーと一緒で、通話がメインの私には理想でした。
で、ここからは「
FREETEL MUSASHI」の話。
なんと「
FREETEL MUSASHI」はテンキーで文字入力ができません。
じゃ何のためのテンキーだ!?と思うかもしれませんが、これはデフォルト以外の日本語入力をインストールした場合の話。
私は
Android端末には必ず
ATOKを入れるのですが、これがテンキー入力には対応しておりませんでした。
ATOK側が対応すれば、使えるようになると期待して、とりあえずデフォルトの日本語入力に戻しました。
同じ問題でホームアプリもデフォルト以外を入れると操作ができないものが多いです。
ちなみに、デフォルトで入っている日本語入力用の「Open
Wnn」なのですが、アンインストールできるようになってます。怖くて試してないのですが、これを消してしまった場合は初期化するしかないとか・・・
このように操作系やシステム周りがあまり洗練されてないらしく、
Androidの基本動作のホームや戻るですら、
ガラケー状態では慣れるまでは苦労します。
ホームが終話ボタンなのは良いとして、戻るキーがカメラなのは最初は分からず戸惑いました。感覚的にクリアキーを押して戻ろうとしてました(笑)キー
アサインの変更がしたい・・・
・カスタマイズはなく、素のAndroidに近い
キャリアモデルだと、余計なアプリがごちゃごちゃ入りすぎて、とりあえず購入後はこれを削除するのがひと作業になります。rootを取る理由も無効にできないキャリアアプリを消すのが理由の一つです。
「
FREETEL MUSASHI」や他の
SIMフリースマートフォンはこの余計な物が極力入ってないのが良いですね(中華の場合は危ないのが入ってる場合もあるので、それもroot取得後に削除)
実機だと大きい画面なのに解像度が低いので、アラが目立ちます。
「
FREETEL」が入れたのは「半額でんわ」くらいかな?
「Open
Wnn」は消してはいけません。
・とりあえず、まとめ
各所でも話題になっていますが、画面を開いても外側の液晶は消えずにバックライトが消えるだけ。うっすらと画面が見えます。この仕様は省電力的も良くないと思う・・・
などなど「
FREETEL MUSASHI」には詰めが甘い仕様がちらほら・・・
閉じたままでも通話ができれば良かった・・・キー
アサインがもう少し練られているか、設定で変更できれば良かった・・・他の日本語入力でもテンキーが使えれば良かった・・・そしてサイズがもう少し小さければ・・・など、せっかくの二画面が活かしきれず、非常に惜しい機種です。
後継機は出ないとは思いますが、もし出るなら上記の点に加えて、液晶の解像度を1280x720のHD液晶にしてほしいですね。
「
FREETEL MUSASHI」の二画面液晶を見て、最初に思い浮かべたのはやはり下の写真の「
ASUS TAICHI」ですね。
高解像度液晶を裏表に二画面搭載し「
バトルフィールド3」クラスのゲームも動いちゃうハイスペックな
タブレット(ウルトラブック?)でした。外側の液晶には筆圧感知のデジタイザも内蔵して、作業効率が非常に上がったのを覚えています。
こちらは相手に画面を見せながら作業が出来るのもポイントでです(「
FREETEL MUSASHI」も液晶画面はOFFになってないので、意図せず見せちゃいますが・・・)
閉じた状態では手前に
Windowsマークが輝く
タブレットになります。
開くと薄型のウルトラブックです。液晶はアンチグレアで長時間の作業向き。
バッテリーはあまり持ちませんでしたが・・・
こちらは二画面
スマートフォンを並べてみました。
どれが何の機種だか分かりますか?
「
FREETEL MUSASHI」以外は、開く事によって
タブレット的に広い画面を使えるというのがコンセプト。限定的でしたが二画面に別々にアプリを表示して、
マルチタスク・マルチウィンドウ的に使えるのも良かったです。
でも、よく考えると低解像度な画面を二画面開いて大きくするより、大きめの高解像度液晶を積んだ方が良いんですよね。それがファブレットなんでしょうけど。
Android 6.0からはマルチウィンドウになったので、やっとそういう使い方が活かせます。
二画面
スマートフォンたちは時代を先取りしすぎてしまいました・・・10年早かったか。
左奥から「
FREETEL MUSASHI」「MEDIAS W N-05E」「Kyocera Echo」
手前は「
Sony Tablet P」です。
こちらも二画面のパソコン
Acerの「ICONIA F54E」です。
後ろにあるので解りにくいかもしれませんが、キーボード部分が液晶画面になっています。
タッチ操作に最適化されたWindows10を入れる事によって、大分使い勝手が上がりました。
スペック的にもまだまだ現役でいけるパソコンですよ。
ただ「
FREETEL MUSASHI」と一緒で解像度の低い液晶の二画面なので、高解像度の一画面
より使い勝手が悪いです・・・
などなど、懐かしの二画面
スマートフォン・パソコンたちでした。
他にも
東芝や
ONKYOなんかも二画面機器を出してました。液晶や
有機ELと
電子ペーパーの2つを搭載した初代「Nook」や「Yota Phone」も二画面
Androidですね。こちらもそのうち撮影して追加します。
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