最近ついに一般販売が開始された、デジタイザ搭載で2万円台前半という激安の「BungBungame Photon 2」(以下「Photon 2」)の紹介です。
AMDではAPUと呼んでいるCPUと
GPU(
Radeon R4)を統合したチップ搭載し、同世代(BayTrail)の
Intel製のSoCより高性能なのが特徴です。さすがにCherryTrail世代と比べると見劣りする部分もありますが、ゲームに関しては2016年の現時点でも、
Intelに対してまだ有利な
ベンチマーク結果を出しております。
・購入にいたるまで
「Photon 2」は発表から入手まで、だいぶ待たされました。
発表時はグラフィックに強いAPUと高解像度液晶を採用しただけでなく、デジタイザ搭載でしかも低価格というセンセーショナルな内容に大いに期待を煽られました。メモリ4GBというのも見逃せません。
しかし、なかなか発売されずに時は流れ、そして忘れかけた頃にネットで「電話での注文ができるぞ!」との情報が流れたので、さっそく電話してみました。電話口には中国系の方だと思われる女性が出て、こちらのメールアドレスを伝えると、すぐに入金先などを記載したメールをいただきました。
コンシューマではあまり例のない電話での注文でしたが、とても丁寧な対応でしたので不安はなかったです。
2016年に入ってから、当初の価格39900円(税込)から24900円(税込)へと15000円もの大幅値下げがされたニュースと、今年の5月に
公式オンラインショップがオープンしたとの情報が入り、さらにオススメできる機種になったので、紹介したいと思って今回のレビューを行うことにしました。
Amazonや
楽天などでは販売しておらず、ご購入を検討される場合は
公式オンラインショップからの購入となります。一応下記に私も使っている液晶保護シートのリンクを貼らせていただきます。
まぁ、リンク貼っておいてナンですが、この機種はぶっちゃけ保護シートは貼らない方がタッチ操作はしやすいですよ(笑)
ただ個人的に
スタイラスをメインに使う場合、硬く滑るガラス面より、若干抵抗のある柔らかい面の方が描き味が良い点と、この
スタイラスはペン先が硬で傷が心配なので液晶保護シートを貼りました。タッチがメインなら、若干感度が落ちる気がするので貼らない方が良いかもしれません。
・開封レポート
丁寧な作りの箱です。商品が映える黒ベースのカラー印刷も綺麗で、
SONYの
タブレットのような感じです。ぱっと見で2万円台の低価格な商品とは思えないですよ。
側面には「BungBungame」のロゴです。それにしてもバンバンゲームって不思議なネーミング。
もともと
スマートフォン用のゲームの会社なんでしたっけ?あと「Photon」と聞くと
モトローラの
スマートフォンを思い出してしまいます。
本体とご対面。正面から見ると普通の
タブレットに見えます。
オマケでロゴ入りの
USBメモリが入ってきます。こちらに回復ディスクを作っておきましょう。
別売りのキーボードとドッキングした状態。ちなみに
Bluetoothでの接続となります。
キーボードはUSB 3.0の形をしているMicroUSBでの充電になります。ケーブルは付属しません。
背面は折りたたんで立たせます。
磁石でくっついているので、置いたまま引っ張ると離れて倒れやすいです。
キーボード部分は大きさにも配置にも無理はなく打ちやすいですが、結構たわみます。
Bluetoothの電源やLEDランプ、ペアリング用のボタンなどです。
右側にボリュームキー、
MicroSDカード、MicroHDMI、イヤホンジャック、充電用のポート、MicroUSB、SDカードが並びます。電源は上部にあります。
もう一度正面から。タッチ式の
Windowsボタンがあります。
背面は低価格
タブレットでは珍しい金属製です。個人的にはメタルボディってだけで買いです(笑)
ヘアライン加工の面にプリントではなく
エッチング加工された
AMDのロゴが美しいです。
上部は電波を通すためかプラスチックになっています。
ボタン・ポート類の集まった右側のアップ。
キーボードとの接続は
Bluetoothなので、下部には何もありません。
左側にも何もなくすっきり。
上部には電源ボタンのみ。右上で分かりやすいので使いやすいです。
キーボードと本体はツメでセットする感じ。このタイプはいつも傷が心配。
キーボードのみを立たせた状態。折り目の部分に
スタイラスを収納する箇所があります。
・スペックと使用感
「Photon 2」のスペックで目を引くのは、2万円台の低価格帯では珍しい1920x1200
ピクセルの高解像度液晶と4GBのメモリです。特に
スタイラスを活用するグラフィック系のソフトウェアではメモリが多ければ多いほど助かるので嬉しいところ。やはり一般的な
タブレットに搭載されている2GBでは心もとないです。
せっかくの高いグラフィック性能を生かせる高解像度液晶も嬉しいポイント。液晶の特性なのか
AMD(
ATI)系の特徴なのか、色味も自然な感じで綺麗です。
スタイラスは1024段階の筆圧感知で、安価なデジタイザ搭載機の256段階に比べて自然な線を描くことができます。多分N-Trig製だと思われるこの
スタイラスペンの描き味は
VAIOなどに付属のものに近いです。
ペン先とカーソルのズレも
WACOMのFeelほど酷くはなく、液晶周辺でも正確にポイントされます。欠点は電池内蔵のため、若干重い事と電池が結構早くなくなりやすい事ですね・・・なかなか手に入りにくい単6型電池なので、できれば消費は抑えたいところ。
描画系の動作は
Intelの
Atom(BayTrail)よりも快適ですが、CPUそのものが遅い気がします。トータルすると若干
Atom(BayTrail)よりも良い感じです。
AMD系の
タブレットと言うと、前に使っていたマウスコンピュータの「LuvPad WN1100」があるのですが、こちらも
Atom(CloverTrail)と比べてグラフィックで勝って、CPUで負けていました。
とは言え、ほとんどの操作においては、快適にこなす事ができます。
3Dに強いAPUでゲームもそこそこ動きますが、過度な期待は禁物です。
調子に乗って「Cities: Skylines」をインストールしてフル解像度・グラフィックレベル中で起動してみましたが、街が何もない段階での移動ですら結構重かったです。
遊べない事もないのですが、これで街が発展したらゲームにならないかもしれません。解像度を落とすか、グラフィックのレベルを落とせばもうちょい行けるかも!?
Atom(BayTrail)でも少し重いレベルで動いた「
A列車で行こう9」なら結構遊べるかもしれません。
ちなみに、ゲームなどの重めの作業では背面が金属製のためか、結構熱くなります。
N-Trigなどの
スタイラスで使われている小型のAAAA電池(単6型)は、なかなか日本では手に入りにくいです。
レーザー
ポインターなどで使われているので、都会では置いてあるお店もあるそうですが、私が住んでいる田舎では、めったにお目にかかれません。
ところが、100均などでも売られている「6RL61」という角型9Vの電池の中には、この単6型電池が6本直列で収められているのです。
こちらを分解すると、ちょっと高く入手困難な単6型を簡単に手に入れられてしまいます。
ただ、一つ問題があって、こちらの電池はプラス極とマイナス極が反対になっています。
突起のある一見プラス極に見える方がマイナス極で、窪みのある一見マイナス極に見える方がプラス極なので注意してください。
加えて、若干長さが足りないので、分解したときに出てくる金属片などを利用して、継ぎ足しする必要もあります。
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