デジタイザ搭載の
Windowsタブレットの紹介でかかせないのが「VivoTab Note 8」だと思います。
8インチという片手で掴めるぎりぎりのサイズに
スタイラス対応というベストバランスで、現在でもこれに替わる製品は少ないです(8インチの
WACOMの電磁誘導方式は2016年でも「VivoTab Note 8」のみです)
一応、
DELLの「Venue 8 Pro」や
東芝の「
dynabook S68」、同じ
ASUSの「T90Chi」が8インチのデジタイザ搭載機ですが、
スタイラスに電池が必須だったりと、手軽さでは「VivoTab Note 8」には敵いません。
・購入にいたるまで
ACERの「Iconia W3」から始まった小型の8インチ
Windowsタブレットは一大ムーブメントとなりましたが、そのスペックは横並びで差別化が難しかったと思います。
そんな中
ASUSから発売された「VivoTab Note 8」はデザインこそ平凡でしたが、
WACOMのデジタイザ搭載という非凡な特徴で大人気となりました。
10インチ機にはデジタイザ搭載機は結構ありましたが8インチでは珍しく、その後
DELLの「Venue 8 Pro」や
東芝の「
dynabook S68」が出た後も電池いらずで手頃な価格の「VivoTab Note 8」の人気は健在でした。
「VivoTab Note 8」のもう一つの特徴は、値下げによって25000円ほどの実売価格なのに64GBのストレージとOfficeが付属するという驚異的なコストパフォーマンスでした。当時、8インチ
タブレットにはあまり興味のなかった私ですが、このニュースを見てすぐに飛びつきました。その後、イラストの仕事をしている奥さんが使うサブの
タブレットとして今日まで使い倒していますが、俗に言う「CODE 10」の不具合もなく、大変重宝しております。
・外観レポート
綺麗な印刷の箱です。
スタイラスが存在感を主張しています。
珍しい縦に開くタイプの箱。
デザインは平凡です。ちょっと分厚いですね。
Nexus7を厚くしたような背面。シンプルで悪くないと思います。
電源ボタンとボリュームキー。
BIOSのアップデートをしたら電源長押しの挙動が変わりました。
充電用のMicroUSBポートはこちら。充電しながらUSBが使えないのが唯一の欠点(方法はあるが裏技的な方法なので推奨しません)
Windowsボタンと
MicroSDカードスロット。
下部はすっきりとして何もないです。
ペンはこちらに収納されています。
ツメで引き出すタイプ。
スタイラスは細くて短いです。
・スペックと使用感
BayTrail世代の
Atomタブレットは性能が横並びなので、特筆すべき点はありませんが、この頃の
Atomは一昔前の
Atomと違って実用十分なものになっています。ビジネス用途ならCore iシリーズの高価なパソコンを買うまでもなく何でもこなせます。クリエイティブ用途だと2GBというメモリの少なさと
Atomの性能から、ちょっと厳しいところもあるのですが、低メモリでも動く軽量の
Windows 10ならば、そこそこ使えます。
せっかくの
スタイラスもビジネスメモだけでなく、簡単な
フォトレタッチやラフの作成くらいなら十分に活用できます。
液晶は1280x800
ピクセルとこの頃の8インチ
タブレットの標準。決して高くない解像度ですが、8インチくらいだとドットバイドットで使って丁度よく感じます。
処理速度もこれまでの
Atomとは思えないほど速く、何をするのにも快適です。
AtomはCloverTrailから一気に良くなった気がします。
Androidエミュレータも実機レベルでサクサク動きます。
筆圧感知は滑らかです。途切れることもなく、自然に線を引くことができます。さすがに
WACOMです。ただ、ペン先とカーソルは大きくズレますね・・・これは液晶の端っこに行くほど大きくなります。
個人的に
スタイラスを使う場合、硬く滑るガラス面より、若干抵抗のある面の方が描き味が良いと思うので、傷の心配だけでなく液晶保護シートを貼った方が良いと思います。
・Wacom Bamboo Stylus
内蔵されている標準の
スタイラスでも困ることはないですが、小さくてイマイチ使い難いので
Wacomの「Bamboo Stylus」を使っています。カーソルのズレとかは一緒なので、持ちやすさ優先で選んでみて下さい。