「ASUS TransBook T90Chi」 実は筆圧感知のデジタイザ搭載でお絵描きにも使える 2in1 タブレット

ASUS TransBook T90Chi」(以下「T90Chi」)は一年以上前に購入した2in1タブレットなんですけど、最近は大分安く手に入るようになってきたので、格安だけど良い端末をオススメする当サイトとしては、ぜひ紹介したいと思い掲載いたしました。加えて、実はこのタブレットはメーカーでは宣伝しておりませんが、デジタイザ搭載で、対応するスタイラスを購入すると、筆圧感知のできる液晶ペンタブとして使えます。
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・購入にいたるまで

元々ASUSネットブック全盛の頃から好きなメーカーで、最近では「FREETEL MUSASHI」の記事で引き合いに出した「TAICHI」や、「T90Chi」と同じ時期に出たハイスペックな「T300Chi」を使っておりました。 この「T300Chi」は本当に良い機種で、私は同時期に出た話題の「MacBook」を選ばずに「T300Chi」を選んだほどです。高解像度液晶に薄型高性能というスペック等は「MacBook」と似通っているのですが、なんとこの機種はメーカーでは(日本では)公表しておりませんがデジタイザ搭載という情報が決め手になりました。 しかし「T300Chi」用のスタイラスは日本では販売しておらず、なかなか手に入りにくいDELLの「Venue8 Pro」用のアクティブスタイラスを使うことで、筆圧感知対応の液晶ペンタブになります。 デジタイザ搭載というのは、細かいデスクトップ操作がメインになりがちなWindowsタブレットにとっては非常に有り難い機能でした。そして、今回紹介する「T90Chi」でも同じように、このアクティブスタイラスが使えるという事が決め手となり、購入に至りました。 あと、購入動機をもう一つ上げるとすると、後述いたしますが「T90Chi」のサイズ感ですね。往年の名器「VAIO Type P」に近いんですよ。ガジェット好きなら、この手の小型クラムシェル端末にときめかない人はいないでしょう(笑)


開封レポート

シンプルながら高級感のある箱です。 素材の質感もよく、黒字に銀箔のロゴだけという佇まいが、この後の本体との対面への期待を高めます。
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本体とのご対面。一年以上前に買った機種なので、すでに使用感がありますが・・・
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「T300Chi」もそうでしたが、最近のASUSのデザインは本当に素晴らしいです。 最近のApple製品でよく用いられるエッジのダイヤモンドカット処理ですが、それ以上にデザインの素晴らしさに目を見張ります。筐体の比率のバランス感や、細部の仕上げの良さもAppleにも負けてないと思います。
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液晶面から向かって左側にはイヤホンジャックとSDカードスロット。 背面カメラもこちら側にあります。
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液晶面から向かって右側にはMicroUSBポート。タブレット部は結構薄いです。
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タブレットとキーボード部分のドッキングは、単に凹みにタブレットを差し込んでいるだけ・・・
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クラムシェルを開いた状態ではドッキング部分にゴム足があって、若干持ち上がる感じになる。 この姿を見ると、そのままノートパソコンです。重量バランスも悪くない。
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アイソレーションタイプのキーボード。配置にも大きさにも無理がなく普通に使えます。
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差し込んでドッキングするタイプの2in1にありがちなのが、液晶面がキーボード部分のフチに隠れてタッチが困難な事。「T90Chi」はタッチパッドがないので、マウスが無い場合の操作は直接画面をタッチすることになりますが、(Windowsでは多用される)最下部では指がぶつかって操作が困難になる。
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キーボードは物理的な接続ではなく、Bluetoothによる接続。 遅延などはないが、できれば端子による物理的な接続が好ましかった。
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こちらから見ると、ゴム足によって斜めになっているのがわかる。そのおかげで、キーも打ちやすい。
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電源ボタンとボリュームキーはこの位置。背面や横にある機種よりは使いやすくて良いです。
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・小型ノートパソコンとしては最良のサイズ感

往年の名機「VAIO Type P」との比較。 大きさ的にはかなり近いです。「T90Chi」の方が短辺が長いですが、厚みはないです。 残念ながら、どちらもポケットには入りません・・・
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こちらは「T300Chi」との比較。 さすがにそっくりで、兄弟機って感じですね。親子にも見えるかな? でも「T300Chi」の方が薄いです。
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親亀の上に子亀が乗った状態。
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個人的に「T90Chi」で一番気に入っているポイントは、このサイズ感ですね。 持ち歩くのが全く苦になりません。基本的に外出時はMacBook Proを持って歩いているのですが、いくら薄型とは言え、さすがに15インチは大きいですし、片手持ちでは重量を感じます。 「T90Chi」はハードカバーの本感覚で片手でひょいと持ち上げて運べますし、薄いのでバッグに簡単に収納できます。

・スペックと使用感

ディスプレイ・解像度8.9インチ液晶 / 1280x800ピクセル
CPUAtom Z3775 1.46GHz
メモリ2GB
ストレージ64GB
OSバージョンWindows 8.1 / 10
無線LAN802.11 a/b/g/n/ac
BluetoothVersion 4.0
スタイラス256段階
本体サイズ・重量241x7.5x137mm / 400g
バッテリー4300mAh
スペック的には一般的なAtomタブレットと一緒です。 メモリ2GBなので、Officeのドキュメントなどの編集には問題ないかもしれませんが、フォトレタッチやクリエイティブな作業には向きません。 「T90Chi」のデジタイザは256段階の筆圧感知なのでビジネスでの手書きメモを書くのには適しておりますが、ちょっと本格的なイラストや細かい作業には向かないでしょう。ラフ作成や簡単なお絵かき程度のイラストを描くくらいなら問題ありません。 それでも、デスクトップ作業のしやすさにも大きな差が出てくるので、スタイラスの有無は大きいです。 横並びスペックのAtomタブレットなので、他に特筆すべき点はないのですが、やはりドッキング時のこのサイズは絶妙です。先ほど述べたOfficeのドキュメントなどの編集にも使いやすいですし、どこにでも持ち運べて、サッと開いて作業に移れるのは嬉しい所。「VAIO Type P」の再来と言いたいですね。しかも、現代のAtomは当時と比べてずっと快適です。


DELLアクティブスタイラスと角型9V電池

N-Trigなどのスタイラスで使われている小型のAAAA電池(単6型)は、なかなか日本では手に入りにくいです。 レーザーポインターなどで使われているので、都会では置いてあるお店もあるそうですが、私が住んでいる田舎では、めったにお目にかかれません。
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ところが、100均などでも売られている「6RL61」という角型9Vの電池の中には、この単6型電池が6本直列で収められているのです。
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こちらを分解すると、ちょっと高く入手困難な単6型を簡単に手に入れられてしまいます。
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ただ、一つ問題があって、こちらの電池はプラス極とマイナス極が反対になっています。 突起のある一見プラス極に見える方がマイナス極で、窪みのある一見マイナス極に見える方がプラス極なので注意してください。
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加えて、若干長さが足りないので、分解したときに出てくる金属片などを利用して、継ぎ足しする必要もあります。 ↓↓↓活動の支えになりますので、ぜひ広告クリックをお願い致します。↓↓↓