「Oculus Go」気になるなら買うべき!低価格でVRを手軽に体験できるスタンドアロン型VRヘッドセットの決定版 簡易レビューその2

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こちらの記事は前回の「Oculus Go」の簡易レビューの続きです。 やはりVRの醍醐味と言えばゲームと動画の二本柱になると思います。幸いにも「Oculus Go」はGearVRの頃からの資産もあってかストアは結構充実していますね。「IDEALENS K2」みたいにGearVRからの移植もし易いハズなのにちょっと寂しい…といった事はありません。 アプリの価格はミニゲーム的な物だと500円くらいで、本格的なゲームでも1000円前後で販売されており、激安販売が基本のスマートフォンのアプリ等と比べるとちょっと高く感じるかもしれませんが、素晴らしいVR体験を味わえる事を考えると、かなりお得な価格設定でしょう。 個人的には基本無料で課金を強いられるフリーミアム型のゲームやオンライン必須のゲームが大嫌いなので、買い切り型が多い「Oculus」のストアは大歓迎です。 ちなみにアプリの紹介画面には課金要素の有無や、インターネット接続が必須か?などの情報も載っているので、安心して購入できます。欲を言えば、Appleのストアみたいに課金内容も見られると嬉しい所(これまた個人的な意見ですが、コスチュームやアイテム課金等は否定派ですが、買い切り型ゲームでのクリア後の追加シナリオ課金は否定しません…) 昔のAppStoreやAmazonのアプリストアみたいに日替わりでセールも行なっているので、安く買いたい人は希望のアプリがセールになるのを待っても良いでしょうし、中には広告なし・ネット接続なしで完全無料なのにクオリティの高いアプリもあります。 私も色々購入して試してみたので、こちらで紹介してみたいと思います。 ちなみに「Oculus」の場合は下の写真のように数本のゲームがまとまって安くなっているパックも充実しているので、まず最初はパックの購入をオススメします。
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[12/5 追記] ついに国内Amazonでも販売開始です。

VRゲームで遊んでみた&一言コメント

手っ取り早くVRを体験しようと思ったら、やはりゲームが一番分かりやすいでしょう。 一昔前のVRゲームは酔いとの戦いでした…(これまた個人的に…笑)最近のゲームでは移動方法がウォークスルーかワープかを選べたり、回転角度も設定できたりと、かなり酔いにくくなりました。 ミニゲーム的なものに多い自分自身が動かないタイプのVRゲームならまず酔いませんし、景色がぐりんぐりん動いても、コックピットの中のように、自分自身が固定されていれば、ほぼ酔いません(FPSみたいに自分が動くと酔います…) 大手の作ったものだと、そこいらへんのノウハウが蓄積されているので、酔いにくいものが多いですね。 ちなみに「Oculus Go」自体買ったばかりで、全然やり込んでいないので、スクリーンショットはスタート直後のものばかりです。代わりにオフィシャルが上げた動画をできるだけ転載させていただきます。 「GUNJACK」 GearVRで人気を博した「GUNJACK」のOculus Go版です。続編も発売されているので、こちらをクリアしたら購入予定。 PSVR史上で日本語化を切望されながら、いまだに叶っておらず大多数の人が待ちきれず輸入版を購入した「EVE: Valkyrie」のメーカーが作っているだけあって、グラフィック・プレイ感共に一級品のデキ。シューティング好きなら買って損なしですよ。
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「Virtual Virtual Reality その名の通りVR内でVRを体験するゲームなのですが、コレがもう操作しているだけで楽しいです。バカゲーっぽい雰囲気かな?と思ったのですが、世界観もシナリオもよく出来ています。 移動はワープ式なのでまず酔う事はないですし、全ての操作が「Oculus Go」の専用コントローラーとの相性抜群で、物を掴んだり、引き寄せたり、回したりといった操作が直感的に行えます。コレが気持ちいいんですよ。 ゴーグルをかけたり外したりのシーン移動も面白く「夢から醒めたらまた夢」みたいな感じで、時間を忘れてこの不思議な世界に浸れます…そのうち帰って来られなくなります。
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「RUSH」 「RUSH」はムササビのようなウイングスーツで、山間部や谷間を超高速で滑空するスポーツを題材にしたゲーム。 Youtubeに公式の「Oculus Go」版が無かったので動画は「Oculus Rift」版となります。「Oculus Go」版はグラフィックのクオリティは大分落ちますが、滑空している感覚は十二分に味わえます。実際に死と隣り合わせの競技らしく、ゲームにおいてもその恐怖感を感じます。ちなみに、若干酔いますが、扇風機を自分の前に設置して遊ぶと、不思議なことに酔いが軽減されました。
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「End Space」 宇宙空間でドッグファイトを繰り広げるゲーム。なかなかグラフィックが美しいです。
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「Ocean Rift」 「Oculus Go」版は動画のPCVR版よりグラフィックは落ちますが十分綺麗です。基本的には美しい海の中を自由に泳いで海洋生物と戯れるのが目的の環境アプリだと思うのですが…個人的にはサメや恐竜!?のいる海で恐怖体験を味わえるゲームだと思っています(笑) 先の見えない濁った海の中に、不気味な音が聞こえてきて、いきなり恐竜とエンカウント!というか油断していると喰われます。ホラーゲームとはまた違った怖さを味わえますよ。
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「République VR スマートフォンPS4版も持っているのですが、なぜか購入してしまった「République VR」 別にそこまで好きなゲームではないのですが…VR版が気になって買ってしまいました…。 ちなみに「République」は敵に見つからないように脱出するのが目的の、俗に言うステルスゲームです。このゲームはプレイヤーが監視カメラを通じて指示を出し、キャラクターの脱出をサポートする仕組みなので、視点的には三軸自由度(3DoF)トラッキングの「Oculus Go」にはピッタリですね。
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「Coaster Combat」 「Coaster Combat」は「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」みたいにトロッコ?コースター?に乗って、銃をぶっ放しながら敵と戦い、宝を集めるゲームです。この手のジェットコースター系のゲームの中では一番面白いと思いました。
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「Toy Clash」 攻撃要素もあるタワーディフェンスです。ジオラマみたいなステージをちょこまかと歩くキャラクターが可愛いです。グラフィックも綺麗ですし、相性を考慮する必要のあるゲームバランスも良いので、安心して遊べますね。完全に日本語化されてますのでオススメですよ。
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「Anshar Online」 「Oculus Go」のローンチタイトルだった「Anshar Online」 美しいグラフィックに遊びやすい操作感と難易度が特徴です。大筋のシナリオがあって、それをなぞりながら複数人で対戦しながらストーリーを進めていきます。ただ、Onlineの名称の通りインターネット接続が必須なゲームなので、個人的にはもうプレイする事はないと思うのですが、かなり質が高いゲームなのでオフラインでも遊べるようにして欲しい所です。 グラフィックがちょっと古い感じだけど、オフラインで遊べる「Anshar Wars 2」もオススメ。
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Drop Dead」 ストーリー重視のゾンビ?SF物?のゲームなのですが、音声まで完全日本語化されていて驚きました。
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「Omega Agent」 ジェットパックみたいなもので空を飛びまわれるパワードスーツに乗ってミッションをクリアしていくゲームです。 ローポリの雰囲気も良く、面白そうなゲームなのですが、開始早々酔ってしまってほとんど遊べません(泣) PSVRの「RIGS」もそうなのですが、この手のゲームはやはり酔いますね…。
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「Herobound: Spirit Champion」 固定された神の視点で、ミニチュアの中を歩くキャラクターを操作するゼルダライクなアクションRPGです。 1作目が無料で遊べるので、気になったらそちらを試してみて下さい。 どちらもゲームパッド専用です。
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「Death Horizon」 VRによくあるゾンビガンシューティングです。酔い対策も考えられていて、遊びやすいです。
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Smash Hit」 スマートフォンの無料ゲームのVR移植版です。 弾数限定の弾を発射して、ガラスのようなものを破壊していきます。疾走感と爽快感がありオススメです。
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「Land's End」 雰囲気の良いパズルアドベンチャーゲームです。酔い対策がされているので安心して遊べます。
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「Oculus Arcade」 こちらは最近のコンシューマーゲーム機にもよくあるエミュレーター内蔵アプリ。 セガ、ミッドウェイ、ナムコの3社のゲームをVR空間内のリアルなゲーム筐体で制限時間付きで遊ぶ事ができます。ゲームは個別に購入する事ができ、それによって制限時間が解除されます。 ちなみに、セガのゲームはメガドライブエミュレーターナムコのゲームはアーケードのエミュレーターだと思われます。ファイラーで本体を覗くと、ROMフォルダ等が見つかりますね…。 ゲームパッド専用なので、あらかじめペアリングしていないとプレイできません。
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懐かしの獣王記
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シャイニングフォース 神々の遺産は残念ながら英語版。
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筐体はかなりフォトリアリスティックに再現されています。 スティックやボタンを押すと、きちんと押下や入力が再現されます。
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ここから先は無料ゲームのご紹介。 「Wonderglade」 こちらはかなりお気に入りのゲームです。 簡単に言うとミニゲーム集なのですが、専用コントローラーを上手に使った、さまざまな趣向が凝らされていて非常に楽しいです。 6つのミニゲームが収録されているのですが、有料なのは1つのみで、他は全て完全無料で遊ぶ事ができます。 PSVRの「THE PLAYROOM VR」みたいに、最初のVRプレイにもってこいで、専用コントローラーの可能性を示唆してくれます。
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魔法の杖を振って、飛んでくる石を宝石やコインに変えるゲーム。
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バスケットボールのフリースローを決めていくゲーム。なかなか難しいですが、慣れると楽しいです。
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VRの世界でパターゴルフを楽しめるゲーム。 本当にパターゴルフをしているような感覚になりますよ。 各ゲームそれぞれの操作アイデアが面白いですね。
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「Dead Body Falls」 無料のホラーゲームです。グラフィックも綺麗で、酔い対策もしっかりされているので、引き込まれてプレイしてしまいました。 「Oculus Go」のホラーゲームだと「Face Your Fears」もなかなか楽しくてオススメです。 やはりホラーとVRは相性良いですね。PSVRの「バイオハザード7」は今でもVR界最高傑作だと思っていますよ。
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Star Wars: Droid Repair Bay」 スターウォーズのドロイドを淡々と修理するゲーム。 単調な作業の繰り返しなのですが、グラフィックがなかなか綺麗なので、先を見たくて延々と続けてしまいます。
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「Solitaire Jester」 いたって普通のソリティアなのですが、VRで遊ぶとまた新鮮です。
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スーサイド・スクワッド:特殊作戦部隊 VR」 無料とは思えないほど質が高いガン(&特殊能力)ジューティングゲーム。
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トゥームレイダー ファーストミッション VR: ララの脱出」 上と同じく映画の宣伝用だと思われるゲーム。こちらも無料なのに非常に高品質です。
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VR動画

Youtube等にある360°動画を見るには基本的にブラウザを使います。
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日本語入力はできないので「VR」や「360」で検索すると見つけやすいですよ。 再生後に「全画面表示」を選ぶと「Oculus Go」の全天に映像が表示されます。
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動画の種類は手動(サイドバイサイドやオーバーアンダー、180・360を組み合わせ)で設定します。
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動画は本体の他にNASにある物も再生可能です。 PSVRみたいにBlu-rayの再生はできませんので、あらかじめリッピングするかPCで再生できる動画を購入しておく必要があります。
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こちらの2D動画はPSVRの「シネマティックモード」みたいに映画館風の大画面で再生されます。 ちなみにBlu-ray 3Dも再生可能ですよ。
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360°動画が見られるタイプのアプリもあります。 こちらの「ジュラシック・ワールド」の宣伝用アプリはなかなかのクオリティ。 恐竜がそこに居るような臨場感を味わえます。
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「Oculus Go」は解像度が高いので、動画再生目的でも満足できると思います。 ただ、32GBや64GBでは容量が少ないので動画をガンガン入れて楽しむ事はできませんね。OTGでUSBメモリが使えれば良いのですが、標準のギャラリーからは認識しませんでした。しかし「Oculus TV」上で立ち上げたESファイルエクスプローラーではUSBメモリを認識しました(でも、中身は見られなかったです…あと一歩) 海外のサイトではアップデートで対応予定だとか書かれていたので、期待して待つ事にします。USBメモリが使えれば、32GBでも十分動画を活用できそうですね(まぁ持ち出さなければ、動画はNASからのDLNAやSMB経由での再生でも良いのですが…)

まとめ

煩わしいケーブルや他の機器の立ち上げ不要で、手軽にVR体験ができるのはホント嬉しいですね。 ヘッドフォン内蔵なのも何気にポイントが高と思います。本体の性能も少し前のハイエンドスマホ並みなので、ゲームによってはPSVRに迫るくらい美しいグラフィックのものもあります。しかし、やはりハイエンド機と比べるとポジショントラッキングが出来ない等、没入感を高める要素が少なく、ミニゲーム的な物が主になってしまいますが、VR入門機としてはベストバイと言えるでしょう。 他にも「Air Light VR」でPCVR代わり(しかも無線!)に使ったり、Chrome拡張機能の「Vysor」で「Oculus Go」をPCにミラーリングしたりと面白い使い方ができます。
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あえて不満点を挙げると、バッテリーが持たない事くらいですね。 VRは楽しいので、長時間ぶっ続けで遊んでしまいますが、2時間くらいでバッテリー低下のお知らせが出てきます。 あと、レンズの間の接近センサーにバンドが垂れ下がるだけでスリープが解除されてしまうので、外していても知らないうちにバッテリーが消費されている事もしばしば…。まぁ、充電ケーブルを繋げっぱなしで使う事も可能なのですが、バッテリーの劣化を早めるので推奨されませんね。 あとAndroidにはGoogleのCardBoard用VRアプリが大量にあるのに、こちらも通常の方法ではインストールする事ができません(インストールできても使えない物が多いですが…)。GearVRの「Package Disabler」みたいに「Gear VR Service」をバイパスして、CardBoard用アプリを使いたい所…。 ちなみにOculusの署名ファイルを用意して「Sideloard VR」を使って、再署名をしたGoogle Playのアプリはいくつか動きましたが、操作ができませんでした。 まぁ、ゲームは1日1時間ですし、公式ストアのアプリはどれも質が高いので、それほど問題ではないですが…(笑) 公式通販はこちら。 GearBestとかAliexpress等で海外通販に慣れている人なら、抵抗なく買う事ができると思います。 アメリカだとAmazon内に公式通販サイトがあるので、非常に購入しやすいのですが、日本のAmazonにはありませんね…。 [12/5 追記] ついに国内Amazonでも販売開始です。