「Jumper EZpad 5SE」ペンを変えれば描き心地良し!ワコム製デジタイザ搭載のSurfaceそっくりタブレットは満足度も高し! 開封レビュー

EZpad-5SE-Screen-34.jpg 「Jumper EZpad 5SE」は以前レビューした「Cube iWork 10」同様、中華タブレットでは数少ないデジタイザ搭載機です。筐体デザインは一見してわかるようにマイクロソフトの「Surface 3」をリスペクトした端末で、画面解像度と比率は若干違いますがフルHD液晶にAtom搭載などのスペックも近いです。 さらに、こちらもSurfaceライクなマグネット着脱式のキーボードカバーが用意されており、2 in 1 タブレットとしても使えるほぼ全部入りタブレットです。

購入にいたるまで

数少ない筆圧感知対応のデジタイザ搭載中華タブレットとして期待した「Cube iWork 10」でしたが、以前レビューのとおり一応筆圧には対応するものの、あまり実用的ではなく残念な結果となってしまいました・・・(デザインも性能も良いので 2 in 1 タブレットとしては満足していますよ) そんな時見かけたのがJumperの「EZpad 5SE」です。ペンタブレットでは最も信頼性のあるメーカー「ワコム」のデジタイザを搭載したタブレットで、「Cube iWork 10」よりは高価ですが、実用に耐え得る性能を有しているとのことでした(まぁ別に私は本格的に絵を描くワケではないのですが・・・) 「Surface 3 (64GB)」の実売は2016年末現在でも8万円くらいですが「EZpad 5SE」は国内でも3万円を切る価格で販売されております。 さらに「Surface 3」と比較するなら、CPUは若干劣りますが、同じストレージ64GBのモデルでは「EZpad 5SE」の方がメモリ4GBと2倍の容量を搭載。デジタイザの比較でも電池いらずのワコム製デジタイザは1024段階、「Surface 3」のN-Trig製デジタイザは電池が必須で256段階と「EZpad 5SE」の方が利便性も性能も上となっております。 質感などではさすがに「Surface 3」には敵いませんが、個人的には同じAtomで大差ないCPUよりも、メモリが多い方が作業するには向いていると思いますので、「EZpad 5SE」の仕様・スペックはなかなか良いと思います(ぶっちゃけ、デジタイザ以外は他の中華タブレットと一緒なんですけど・・・笑) 質感といえば、以前に購入した「MacBook Air」そっくりな「Jumper EZbook 2」では、発売前は金属と言っておきながら、実際にはプラスチックだった事を、いまだにネタ半分、本気半分(笑)で根に持っている私ですが、「EZpad 5SE」でも金属と書いていましたが、どうやら今回もプラスチックのようです。 とは言っても、キックスタンドの部分のみ金属とはっきりと分かるのですが、本体は「Jumper EZbook 2」と同じく頑丈なプラスチックで、あまり筐体に興味がない人には金属なのかプラスチックなのか分からないほど、質感の高いものになっております。 特殊処理で紙のような描き心地を実現! 『ペーパーライク保護フィルム Jumper Ezpad 5SE』 海外通販で購入される方はこちら。GearBestの商品ページです。 icon icon 専用キーボードは国内では入手が難しいので、海外通販で購入する必要があるかもしれません。 ご購入はこちらicon。GearBestの商品ページです。

開封レポート

箱はヨレヨレになっていますが、商品は発泡スチロールに包まれているので一安心。
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本体上の凹みの部分に付属の専用スタイラスが入っています。
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内容物は本体、マニュアル、USBケーブル、スタイラスの4つです。 前機種同様の充電用のACポートがあるのですが、ACアダプタは付属せず。
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こちらがタブレット本体です。横長になった「Surface 3」というか、初代や二代目「Surface Pro」を「Surface 3」風にした感じ。Surfaceライクな台形(横から見たくさび形?)のデザインは良いです。
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キックスタンドの部分と色が違ってツートンに見えますが、金属とプラスチックという風に素材が違います。前機種では不評だったガタつきや、作りの甘さはなく、大手のタブレットと比較しても劣らない作りです。
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キーボードとの接続部分がある下部です。左右にキックスタンド用の溝もあるので起こしやすい。
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液晶面から向かって左側。青色のUSB3.0ポート、充電用のmicroUSBポート、microHDMIポート、ACアダプタ用のポートがあります。 ACアダプタは付属しませんが、前機種のものが使えるのかな?スリットは排熱ではなくスピーカーの模様。
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液晶面から向かって右側。イヤホンジャック、USB2.0ポート、microSDスロット、スピーカー用のスリットがあります。
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上部には電源ボタンとボリュームキーです。
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上部電源周りのアップ。小さい穴はマイクかな?
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キックスタンド用の溝のアップ。ここに指をかけて持ち上げます。
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キックスタンドはこんな感じに持ち上がります。奥の金具にピントを合わせています。 小さい部品ですが、金属のキックスタンドと相まって壊れやすくはなさそうです。
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キックスタンドを起こしてタブレットを立てた状態。
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立てた状態を横から見た感じ。 二段階に調整できますが、絵を描くならもう一段寝かせられれば良かった気がします。
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光沢があるのは背面にも保護シートが貼られているから。 もったいないので剥がさずに使います。
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本体のデザイン・質感はとても良くて気に入っています。 (まぁ、パクリですが・・・でも、毎度ながらJumperは模倣が上手です)

付属のスタイラスはどんな感じ?

GALAXY Note 3のS Penそっくりなスタイラス。クリックできるボタンも付いています。 本体に収納するわけでもないのに、かなり平べったいです。そして作りは安っぽいです。
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とりあえず、ペン先とか交換できるか知りたかったので分解。 左のゴミみたいな小さいの(笑)がペン先です。S Penとは構造も部品も違いますね・・・ ペン先は消耗品なので、ストックが手に入らないのはちょっと困りもの。 (海外通販とかだとありそうですね)
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お気に入りのワコム「Bamboo Stylus feel」が使えるかテストしてみます。
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とりあえず起動。初期設定とか日本語化してないけど、そのまま使えるかな? ちなみに、フルHDの液晶は明るさも十分で色合いもとても綺麗ですよ。
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まず付属のペンは当然使えますね。きちんとホバーしますが、ペン先が引っ込むので書き心地はかなり悪い・・・
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「Bamboo Stylus feel」はどうかな?・・・おおっ、普通に認識します。 なんかホバーの具合が付属のペンと違う感じ?こっちの方が大分描きやすいです。 標準の機能を使って、色々書いてみましたが、同じワコムの技術を使っているVivotab Note 8とかより書き心地が良い気がします。テストのため後で絵心のある人にイラストを描いてもらおう。
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試しに近くにあった初代Galaxy NoteのS Penでも普通に使えました。
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傾きなどは検知できませんが、筆圧自体はかなり細かく認識します。 「Cube iWork 10」とは比べものになりません・・・(笑)

使用レポート

中華タブレットというとAndroidとのデュアルOSが当たり前みたいな風潮になっていますが「EZpad 5SE」はWindows10インストール版しかありません。 デュアルOS化もできるらしいのですが、高性能デジタイザが特徴なこの端末の場合はWindowsがメインになると思いますので、個人的にはWindowsのみのシングルOSで問題ないと思います。 ちなみにAnniversary Update には注意です。これを行うとタッチパネルのドライバが当たらなくなるので、自分でインストールする必要が出てきます。 と、言っても中華タブレットによくあるSileadTouch.fwを入れ替える方法で復活しますので心配はいりません(念ためDouble Driverでドライバのバックアップを取る事は忘れずに)
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デフォルトのスタート画面はこんな感じ。 日本語化も兼ねる日本語のインストールディスクを作ってクリーンインストールします。
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「Sid Meier’s Civilization VI」を入れてみました。予想外に軽くて驚きです。ドットバイドットのフルスクリーンでも設定次第では普通に遊べますね。 前の時もそうでしたが、タブレットに対応しているのが嬉しいところ。タッチパネルしかない端末でも遊べます。
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信長の野望・創造 戦国立志伝」も画質を落とせば、そこそこの速度で動きます。 こっちはタッチパネルだけだとちょっと厳しいかな・・・
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試しにAndroidエミュレーターを入れてみました。十分実用範囲と思われる動作速度で動きます。
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Android用の3Dゲームを動かすにはちょっと厳しいですね・・・2Dやちょっと前の3Dゲームならある程度遊べます。
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本家「Surface」とのちょっとした比較

「Jumper EZpad 5SE」は「Surface 3」の類似品だと思うのですが、「Surface 3」を持ってないので、とりあえず「Surface Pro 4」と比べてみました。 見てわかる通り、大きさは12.3インチの「Surface Pro 4」の方が一回りくらい大きいです。 そして、キーボードの(ケース部分の)作りがダメダメな「Jumper EZpad 5SE」より「Surface Pro 4」の方がしっかりした印象を受けます。でも、ハウジングに関してはキーボードを外せばなかなか良い勝負ですよ。 「Jumper EZpad 5SE」も「Surface」並みに剛性は高いですし、作りもしっかりしています。
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さすがに「Surface Pro 4」の方が薄いです。
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「Jumper EZpad 5SE」も十分薄いので、並べなければ文句なしの取り回しの良さ。
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キーボードの作りはさすがMicrosoftですね・・・個人的にMicrosoftは昔からソフトよりハードの方が良いものを作っている気がします・・・Microsoft製のキーボードとマウスは愛用品です。
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こちらは中華タブレットによくある感じのキーボードです。 キーボード自体はそれほど悪くないのですが、とにかくカバーの作りが最悪・・・
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キックスタンド部分の安定性は本家にはかないません・・・
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本体の厚さはなかなか良い勝負をしていますが、「Jumper EZpad 5SE」はキーボードのせいで厚ぼったく見えます・・・
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こちらは比べるまでもないペンの比較・・・ 「Surface Pro 4」に付属の新型「Surfaceペン」の完成度の高さは折り紙付き。傾きが感知できない以外は、かなり実用的です。 でも「Jumper EZpad 5SE」も、ワコム製のペンを使えば、書き味ではそれほど劣らないと思います。 私みたいにビジネス用途なら問題なし。
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絵を描いてもらいました

[以下、執筆中]

まとめ

Jumperの製品は「Jumper EZbook 2」に続いて2台目の購入ですが、「Jumper EZpad 5SE」も大変気に入りました。 筐体の作り、本体の性能、どちらにも不満はないです。それに、なんと言ってもワコムデジタイザの反応の良さは、中華タブレットのみならず一流どころの製品と比べても遜色なく使えるので、お絵描きやビジネスでのペン操作が必要な方にもオススメできる逸品です。 これが国内でも3万円以下で購入出来るのは嬉しいですね。 個人的には前機種みたいに金属筐体だと嬉しかったのですが・・・ハウジングの不具合もなさそうですし、プラスチックでも質感は高いので良しとしましょう。 あと、ACアダプタが付属しないのはコスト削減のためだと思うのですが、microUSBで充電したまま使用するとバッテリー残量が全然増えないので(充電しながらの使用はあまり良くないのですが・・・笑)別売りでも販売して欲しいですね。 特殊処理で紙のような描き心地を実現! 『ペーパーライク保護フィルム Jumper Ezpad 5SE』 海外通販で購入される方はこちら。GearBestの商品ページです。 icon icon 専用キーボードは国内では入手が難しいので、海外通販で購入する必要があるかもしれません。 ご購入はこちらicon。GearBestの商品ページです。